社内消費するものを販売するときの仕訳と棚卸
製造業(加工請負)の個人事業主です。
自社内での使用を目的とした自社製品を製造するため、原材料を仕入れています。取引先の依頼でこの製品を販売することになりましたが、原材料の仕訳・棚卸はどのように行うのが良いのでしょうか。生産量に占める販売割合が少なく、「社内用に作ったものを少し分けている」という感覚です。(1か月1回数キロ程度/30kg以上生産)
現在までは以下のように仕訳を行っています。
【原材料仕入】
(発注)消耗品費:買掛金→(決済後)買掛金:預金
【期末棚卸】
期末時点で手付かずの原材料を購入当時の値段で棚卸。
原材料は食品ですが、完成品は食品ではないため税率が変わります。そのため、極少量の販売のために厳密な原価計算や棚卸を行うことに苦慮しています。
現在の方法で良いものなのか、あるいは、原材料仕入時に社内消費用と販売用に分けて仕訳・棚卸を行う等の方が適切なのでしょうか。
宜しくお願い致します。
税理士の回答

現在の方法で良いものなのか、あるいは、原材料仕入時に社内消費用と販売用に分けて仕訳・棚卸を行う等の方が適切なのでしょうか。
仕入時にわかっていれば、
その時に
材料費***買掛金***
消耗品***
とすべきだと考えます。
後から、材料に使う場合には
材料費***消耗品***
とすればよいです。
仕入時にどの程度を販売するかはわかっておりません。
まとめて製造→日常的に社内使用→注文があればその中から計量・梱包して販売というかたちをとっているので、あとから仕訳を行うこととなります。
期末時点で年間購入費から販売した分の材料費を振り替えるという方法も可能なのでしょうか。
また、この原材料は買掛金と未払金のどちらを使用するのが適切なのでしょうか。(現在、自社消費を目的とし、取引先に渡すことのない消耗品=未払金として処理。販売を行う本製品の原材料は例外的に買掛金として処理。)
≪例≫
【原材料仕入時】
消耗品費:買掛金(もしくは未払金)
【期末時点】
材料費:消耗品費(摘要:販売消費分の振替)

≪例≫
【原材料仕入時】
消耗品費:買掛金(もしくは未払金)
負債科目は、買掛金一本が良いです。
【期末時点】
材料費:消耗品費(摘要:販売消費分の振替)
期末での振替も、良いとは思いますが、期中での売上原価が、正しく出ません。
できるほうで、行ってください。
本投稿は、2021年06月23日 00時44分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。