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黒字でも会社が倒産するときってどんなケース?黒字倒産の理由と対策

会社が倒産する理由は、赤字だからというだけではありません。赤字でも存続している会社もあれば、黒字倒産という、決算上の業績は黒字なのに倒産してしまう会社もあります。なぜ黒字なのに倒産してしまうのか、黒字倒産を防ぐにはどうすればよいのでしょうか。

これから事業を開始する、事業を開始したばかりという経営者に向けて、黒字倒産の具体的な事例とその対策方法を解説します。

目次

黒字倒産はなぜ起こる?

そもそも、倒産とはどのような状態をいうのでしょうか。

倒産とは、資金が尽き事業の続行が不可能になった状態を表します。実は、この「資金が尽きる」というのが黒字倒産の一つのポイントです。ここでは会社経営の状態を見る上で重要な「損益計算」と「キャッシュフロー」を交えて説明します。

会社経営で重要なことの一つに、売り上げが経費などの出費を上回り、黒字にすることが挙げられます。そのため、企業は損益計算書を作成して、業績を管理するのです。しかし、損益計算書ではわからないことがあります。それが、キャッシュフローです。

具体的には、会社にいつ入金があり、出金が発生するかということ。会社の入出金は、請求書を発行、もしくは受け取ってからタイムラグがあるのが一般的です。そのため、入金を出金が上回ってしまうと、損益計算書上では黒字にもかかわらず、事業の存続が難しくなるということがあるのです。

上場企業でも黒字倒産はある

黒字倒産のリスクは、中小企業だけでなく上場しているような大企業にもあります。その例として有名なものが、2015年3月16日に発生した「江守グループホールディングス」の黒字倒産です。

江守グループホールディングスは、その日462億円の特別損失を計上し、234億円の債務超過に転じたと発表しました。当然、株価は暴落し、株式市場に大きな衝撃を与えました。江守グループホールディングスは、2010年から5年間に渡り、中国事業の拡大に伴って好調な売り上げを維持。しかし、キャッシュフローの状況は思わしくなく、営業キャッシュフローは2013年3月期がマイナス約27億円、2014年3月期が約マイナス52億円と年々悪化の一途をたどっていました。

売り上げが伸びているにもかかわらず、なぜこのようなことになるのでしょうか。

その理由が、売掛金の回収が進んでいなかったことが要因にあるといわれています。巨額の損失を出しているにもかかわらず、銀行から融資を受けているため、粉飾決算の可能性も否定できませんが、売掛金の回収に失敗していた可能性はほぼ間違いないでしょう。

どんなに売り上げがあっても、最終的に現金を回収できないと会社が潰れてしまうという黒字倒産の典型的な例といえます。

キャッシュフロー管理が重要

上場企業でも、現金が回収できなければ倒産の憂き目に遭ってしまいます。それを避けるために重要なのが、キャッシュフローの管理です。

キャッシュフローはお金の流れであり、売掛金の入金や経費や人件費などの支出の金額とそれを行う時期を押さえておくことが重要です。企業によっては、売上の拡大や経費の削減に気を向けても、キャッシュフロー全体を見直そうという発想に乏しい例も見られます。

もちろん、売上が少なければ入金される金額が少なくなるので、キャッシュフローは悪化してしまいます。しかし、その入金がいつ発生するか押さえておくことも、金額と同様に重要です。取引先によっては、支払いサイトが長く設定されたり、手形などで支払いを行うケースもあるでしょう。このようなときは、特に注意が必要です。

また、赤字であってもキャッシュフローが回っていれば、会社は存続し続けます。赤字は決して良いことではありませんが、会社を存続させるという観点で見れば、一時的に赤字になってでもキャッシュフローを重視するという考え方が必要になってくるかもしれません。

会社の存続はキャッシュフローにかかっている。だからこそ、きちんと管理して健全な経営を心がけたいところです。

キャッシュフロー管理の3つのコツ

キャッシュフローの重要をご理解いただけたかと思いますが、実際に管理するにはどのようにすれば良いのでしょうか。ここでは、3つのコツをお伝えしましょう。

キャッシュフロー計算書や資金繰り表などを上手く活用

まず大事なことは、入出金の記録をきちんとつけることです。

上場企業であればキャッシュフロー計算書を四半期ごとに開示することが義務づけられていますが、そうでない企業もキャッシュフロー計算書の作成、もしくは資金繰り表などを活用することが望ましいです。

融資を受ける計画や設備投資の金額やタイミングの管理

通常の会社経営以外で発生する入出金の管理を適切に行うことをおすすめします。

銀行からの融資や設備投資などは多額の金額が動きますので、管理を怠らないようにしましょう。特に、設備投資を行う際は多額の出費が発生しますので、キャッシュフローが回らなくなる可能性があります。設備投資の際に予想されるキャッシュアウトを踏まえ、入金までのタイムラグを埋める融資を検討するなど対策を取るようにしましょう

会計ソフトの活用

手書きの管理ではなく、会計ソフトの利用もおすすめです。現在の会計ソフトは、難しい簿記の知識などなくても、自動で仕訳してくれるものもあります。「パソコンは難しいからちょっと……」と敬遠している方も、これなら簡単に利用できます。

会計ソフトを使うメリットは、自動で仕訳してくれる以外にも、キャッシュフローなど会社業績がわかりやすく表示されることにあります。これにより、経営判断をその都度行えるようになるため、会社がより安定した状態になるかもしれません。

この3つを押さえるだけでも、あなたの会社のキャッシュフローは改善されるはずです。ぜひ試してみてください。

おわりに

キャッシュフローは会社経営の生命線です。倒産には明確な定義はないものの、一般的には債務超過になり、その返済が難しくなった段階をいいます。そうならないためにもキャッシュフロー管理の3つのコツをマスターして、お金の流れを正確に捉えるようにしましょう。この記事が、キャッシュリッチな経営の実現に寄与できれば幸いです。

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