買収価格について
会社をそのまま売却します。
実態純資産は3億円です。買収価格は2億円です。だから買収価格が低いと仲介に話したところ、借入が2億5000万円あるのでそれを引き継ぐと4億5000万円になるから買収価格は妥当だと言われました。説明を何度聞いてもわかりません。
その分資産も引き継いでいるから純資産が3億円なわけで、なんで借入だけ買収価格に上乗せするのでしょうか?
税理士の回答

藤田正和
企業価値算定の方法はざっくり下記のような方法がありまして、
①インカムアプローチ
DCF法や収益還元法 など
②マーケットアプローチ
類似会社比準方式 など
③コストアプローチ
簿価純資産法や時価純資産法 など
①や②の方法では、これらの方法で算定した「事業価値」に非事業用資産を加えて、有利子負債を控除した金額を「企業価値」として計算します。
貸借対照表の金額で価値を調整しますが、純資産自体は計算には無関係になります。
貴社の場合では、算定された事業価値+非事業用資産-借入2.5億円=2億円と計算されたのではないかと推測されます。
企業価値評価では、③のコストアプローチよりも①や②の方法の方が優先的に使用されるのが一般的です。
株価算定書などを拝見しておりませんので、あくまで推測です。
買取価格にご納得がいかないのであれば、納得いくまで説明を受けるか、実務で株価算定をされている会計事務所に一度ご相談されることをお勧めします。
本投稿は、2025年06月22日 18時34分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。