個人事業主で節税
現在個人事業主です。開業後半年です。
パートナーが会社員で会社員としての給料が80万から90万ほどあります。
一部(半分)をこちらの会社に売上として入金してもらうとパートナーの税金と私の税金はどうなりますか?
本来事業は経費と売上で毎月10万から20万の赤字となっています。
法人にしたほうが節税になりますか?
税理士の回答
良波嘉男
会社からパートナーに支払われた時点で
「給与所得(パートナーの所得)」として完結しています。
そのお金を後から相談者様の事業の口座に入れても、それは贈与(相談者様への資金移動)
あるいは「事業主借」のような資金繰り上の入金であって、「売上」ではありません。
税務署に見られたらこう言われます:
「それ、事業の対価じゃなくて、勝手に給与を回しているだけですよね?」
つまり、パートナーの給与→所得税・住民税は 通常通りかかる
相談者様の事業→入金を売上計上しても売上の実態がないので否認リスク
最悪、「名義だけ動かして税金を減らそうとした」とみなされる
節税どころか、所得税・住民税・延滞税・加算税が課される可能性がございます。
相談者様が聞きたい本質は事業が赤字(▲10〜20万/月)でも、パートナーの給料の一部を「事業側に移せば」トータルの税負担が下がるのでは?
そのために法人化した方が得か?
→これに対する答えは、かなりシンプルです。
まず「今」は、無理に法人化してもほぼ得にならないでしょう
本来事業は経費と売上で毎月10万〜20万の赤字
個人事業で赤字が出ているなら、まずは「黒字にする・赤字をコントロールする」が先です。
法人化すると毎年の法人住民税(最低7〜10万円前後)は固定で発生
事務コスト・顧問料・決算料も増える
赤字が続けば、ただの“節税”ではなく“単なる持ち出し”
法人化が節税として機能するのは、利益がある程度出ていて(ざっくり年700〜800万以上の利益イメージ)
社会保険・給与設計・役員報酬・所得分散などを組み合わせたときなので、「赤字の埋め合わせのための法人化」はほぼ意味がありません。
本投稿は、2025年11月17日 15時09分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。






