安くサービスを享受した場合の税金について
「物品その他の資産の譲渡を無償又は低い対価で受けた場合におけるその資産のその時における価額又はその価額とその対価の額との差額に相当する利益」は経済的利益として課税されますよね。(国税庁〔経済的利益〕の項目より)
https://www.nta.go.jp/law/tsutatsu/kihon/shotoku/05/02.htm
ではこの場合例えば一般価格が1500円である映画のDVDを中古を買うなり、Amazonプライム等の定額制動画サービスでの配信を利用して
格安(500円程度とする)で視聴した場合、
その差額の1000円を経済的利益として享受したことになるのでしょうか?
税理士の回答

土師弘之
500円がDVDの中古品の価格であるならば、新品の価格よりはるかに安いはずです。
定額制動画サービスの配信料は大量配信のため原価がかなり安くできるため、1か月500円というような安い価格で提供できる(そもそもDVDという物品がなく、データのみです)。
したがって、その資産のその時における価額(時価)というのは例えば500円が適正な金額となります。
経済的利益とは、本来○○円であるにもかかわらずそれより安い△△円にした場合の差額をいいます。
新品のDVDの価格と比較するのがそもそも矛盾します(比較の対象が異なります)。
ご回答いただきありがとうございます!
そうなのですね。
「経済的利益とは、本来○○円であるにもかかわらずそれより安い△△円にした場合の差額をいいます。」と先生示して下さりました。
そこで疑問に思ったのですが床屋さんや歯医者さん、献血ルーム等の待合室にはよく本や雑誌が置いてありますが、それらを読んだ場合経済的利益を得たことにはならないのでしょうか?

土師弘之
貸本屋と違って、サービスの一環として元々無償で提供しているものなので、本来の価値は0円です。ですから、経済的利益は発生しません。
本投稿は、2021年11月17日 08時58分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。