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【フリーランスか会社設立か】スペインへ引っ越します、節税等アドバイスをお願いします

2025年1月にスペインへ引っ越します。(主人スペイン人、子供1人)

12月に今勤めている会社を退職しますが、ほぼ同じ業務をスペインにてすることになりました。

スペインでフリーランスで開業するとそれだけで月5万円ぐらいかかってきます。
日本で開業(会社設立?フリーランス?)がいいのか?
日本の非居住者になる予定なので、いずれにしてもスペインに納税義務があるということなのか?
少しでも税金を少額で済ませる方法はあるのでしょうか?

•売上の◯%といった報酬のもらい方です。
•2025年は300〜400万の売り上げを見込んでいます。
•売上金は円でもらう、日本の銀行に振り込み
•もしかしたら、日本の他の会社からも業務を請けおう可能性もあり
•普段はスペインにてメールのやりとりや書類作成などがメイン
•年に2回東京、2回パリにて取引先との商談などがある

アドバイスをいただけますと幸いです。
どうぞよろしくお願いいたします。

税理士の回答

スペインへの移住に伴い、フリーランスとして活動するか会社設立するかの選択は、税務上の考慮点と実務上の利便性を天秤にかけることが必要です。以下のようにまとめました。

1. 日本での開業と非居住者としての課税
- スペインへ移住すると、原則的には日本の非居住者となります。日本の居住者か非居住者かの判定は、通常、その年のうちに日本に183日以上滞在しない場合、非居住者とされます。非居住者の場合、日本国内での源泉所得のみが日本で課税対象となります。従って、仕入れ業務や対価として受け取った報酬が日本国内に源泉を持たない場合、通常、課税所得とはならないと言えます。日本の銀行で報酬を受け取ること自体が課税対象となるわけではない点に注意が必要です。

2. スペインでの納税義務
スペインでは、通常、183日以上居住する場合、居住者としてスペインにおける世界所得に対する納税義務が発生します。スペインでは所得税が累進課税となっており、最高税率は比較的高いです。フリーランスとして活動すると、社会保障費用も含めて初期と毎月のコストが発生しますが、これらの費用は税務上、控除対象となる場合もあります。

3. フリーランスと会社設立の比較
フリーランスは設立手続きが比較的簡便で初期費用も低いため、小規模な事業には適していますが、収入が一定以上になると税率が高くなります。
会社設立は所得を会社所得として分けることで個人の税負担を軽減できる可能性もあります。スペインでは、法人税は個人所得税よりも低い可能性がありますが、設立の手間や維持費を考慮する必要があります。

4. 節税対策
スペインの居住者として控除対象となる支出(事業経費、社会保障費、家族手当など)を的確に把握し、報告することが節税に繋がります。
- 二重課税を避けるため、日本とスペインには租税条約が存在しますので、これを活用することで税負担を軽減することが可能です。

総合的には、あなたの家族の状況、業務内容、将来の収入の見込みによって最適な選択肢は異なります。

ご回答ありがとうございました。大変参考になりました。

本投稿は、2024年11月20日 15時51分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。

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