主婦が不動産売却益がある場合のふるさと納税上限額
お世話になります。専業主婦です。
今年、12年前に相続した不動産を売却し、取得費等を引いて1000万円ほどの譲渡益が出ました。他に収入はありません。
そこでふるさと納税をしようと思うのですが、計算方法が複雑で上限額がわかりません。
住民税は1000万円の5%で50万円程度だと思うのですが、
50万円×0.2÷(0.9-0.33)+2000=17万7千円
で、概ねこれくらいと考えてよいのでしょうか?
なんとも自信がありませんが、ご助言いただけると助かります。
よろしくお願いいたします。
税理士の回答

石割由紀人
不動産の売却により約1,000万円の譲渡益が発生した場合、ふるさと納税の控除上限額を計算するには、所得税率と住民税所得割額を正確に把握する必要があります。
1. 所得税率の確認
譲渡所得に対する所得税率は、長期譲渡所得(所有期間が5年を超える場合)で15%、短期譲渡所得(所有期間が5年以下の場合)で30%です。さらに、復興特別所得税として所得税額の2.1%が加算されます。したがって、長期譲渡所得の場合の実質的な所得税率は15% × 1.021 ≈ 15.315%となります。
2. 住民税所得割額の計算
住民税の税率は一律10%です。したがって、譲渡所得1,000万円に対する住民税は1,000万円 × 10% = 100万円となります。
3. ふるさと納税の控除上限額の計算
ふるさと納税の控除上限額は、以下の式で概算できます。
控除上限額 ≈ 住民税所得割額 × 20% ÷ (90% - 所得税率 × 1.021) + 2,000円
これに当てはめると、
控除上限額 ≈ 100万円 × 20% ÷ (90% - 15% × 1.021) + 2,000円
控除上限額 ≈ 100万円 × 0.2 ÷ (0.9 - 0.15315) + 2,000円
控除上限額 ≈ 100万円 × 0.2 ÷ 0.74685 + 2,000円
控除上限額 ≈ 26万7,000円 + 2,000円
控除上限額 ≈ 約26万9,000円
したがって、ふるさと納税の控除上限額は約26万9,000円となります。ただし、この計算は、あくまで概算であり、他の所得や控除の状況によって変動する可能性があります。
早速の回答、誠にありがとうございます。
少し追加してお尋ねしてもよいでしょうか?
1.住民税は一律10%とのことですが、長期の分離課税の場合、所得税が約15%、住民税が5%とネットで見ました。これはどのように解釈すればよいのでしょうか?
2.まさに所得税率の件がよくわからずにいたのですが、あるサイトでは所得が900〜1800万円の場合、所得税率が33%と書いてありました。なぜその数字なのかはよくわかりませんでしたが、約15%の方が理解できます。分離課税の率を適用するという理解でよろしかったでしょうか?
たびたび申し訳ありません。よろしければご教示いただけると助かります。
本投稿は、2024年12月05日 05時57分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。