屋号に使える記号
屋号に、:(コロン)は使えますか?
法人化する予定はありません。
税理士の回答

小川真文
屋号のつけ方には商号の決め方のような法的制約はなく、基本的には自由につけて構いません。ひらがな・カタカナ・漢字・アルファベットなど、好きな文字を使っても大丈夫ですので、法人名と比べると自由度が高いです。
ただ屋号をつける際に守らなければいけない最低限のルールがあり、誤認を招くような類似名称は当然ながら、公序良俗に反する表現や、記号や図形のような一般的に判読ができないものは避けるのが賢明と思われます。屋号としてつける以上、適切な名称をつけないと、せっかく信頼を得るために行うのが台無しになってしまうことは言うまでもありません。
商業登記上の商号に使える文字は、「漢字・ひらがな・カタカナ・数字・アルファベット(大文字&小文字)・一部の記号」です。 一部の記号とは、「,」「.」 「-」「&」「・」「'」の6つの記号のことです(「:(コロン)」は残念ですが入っていません)。 逆にそれ以外の記号は使用できないことになっています。こちらに準じてお決め頂くことをお勧めします。
そうだったのですね
調べてもなかなかきちんとした定義が出てこなくて...結局コロンを用いて届出書を提出してしまいました。
ゴールデンウィーク前の2日には税務署に届いてると思うのですが、、そのような場合は連絡などがくるものでしょうか?

小川真文
先に申し上げたとおり、「屋号のつけ方には商号の決め方のような法的制約はなく、基本的には自由につけて構いません。ひらがな・カタカナ・漢字・アルファベットなど、好きな文字を使っても大丈夫です」ので税務署もダメとは言いません。
ただし納税者の管理業務での必要上、記号入力上の「:(コロン)」及び読み仮名としての「:(コロン)」をいれてないと問い合わせがくるかもしれません。よろしくお願いいたします。
(余談ですが当事務所所管地域では「△□〇」という図形を使用した屋号の法人が存在しておりますが、もちろん商業登記では読み仮名で登記されています)
そうなんですね。
あくまで文字と文字の繋ぎにコロンを入れただけで、読み方としてコロンは入れてなくフリガナにもコロンとは記載しませんでした。
例えば光熱費や通信系の契約などをする時、コロンという読み方を入れなければならない可能性も出てきますか?

小川真文
失礼いたしました。「文字と文字の繋ぎにコロンを入れた」だけという事でしたら「読み方」「フリガナ」にコロンとは記載する必要はありません。「:(コロン)」はイコールの意味を表しており、コロンの前後、日本語なら前後の文の間に、「それは/ つまり/ すなわち」など、説明や言い直す要素の単語が入ります。欧文の約物のひとつであり、主に数学、コンピュータ言語等に用いられていますので、馴染みのない方もいらっしゃるかと思われます(私共の事務所でも記号を使用した屋号の経験値はありません)。また「;(セミコロン)」等と混同しやすいので、「光熱費や通信系の契約などをする時、コロンという読み方を入れなければならない」ことは全くありませんが、「:」?の表記の説明に難があるかもしれません。人名と同様に個性的な名称は印象が強いですが、理解を求める工夫が必要と考えます。
本投稿は、2024年04月29日 13時04分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。