Tiktokの投げ銭と扶養

Question

こんばんは、私は母の扶養に入っている大学生(21)で、ピアノを演奏するTiktokのLiveでの投げ銭を主な収入源として今年の2月から週3以上の活動で生活しています。収入合計は二月まで少しだけやっていたバイトで計10万程度、Tiktokは多く見積もって現在までで計80万程なのですが、これは何所得になり、扶養はすでに外れているのでしょうか。また、扶養を外れている場合、かかってくる税金は扶養主と私でどうなるのでしょうか。。バイトと同じ感覚で103万を超えなければ大丈夫という認識で活動していたのですがそうではないみたいで、今するべきことを詳しく教えて頂けると嬉しいです。また、経費としてピアノ(30万)等の機材を引きたいのですが、領収書や証明できるものがない場合は難しいでしょうか。

出澤 信男 税理士 · Answer

大学生の場合、投げ銭を主な収入源(雑所得)であれば、所得金額(収入金額-経費)が85万円以下であれば扶養内になります。なお、領収書がない場合は出金伝票で対応することになります。

良波 嘉男 税理士 · Answer

ご質問ありがとうございます。
出澤先生がご回答されている「雑所得85万円以下なら扶養内」という点は正確です。ただし、相談者様が混乱しやすい“扶養の種類・税金の影響・経費の落とし方”について補足します。
① TikTok投げ銭収入は 雑所得（事業所得にはならない）
大学生の音楽配信収入（投げ銭）は、“継続・反復性”はあるが、“事業的規模”がないと判断されるため、→ 所得区分は 雑所得
バイト（給与所得）とは別に 雑所得として申告する必要があります。
② 扶養は「103万円」では判断しない（重要）
税金上の扶養（扶養控除）
→雑所得の所得金額（＝収入−経費）が45万円以下なら扶養内
※給与収入がある場合は
「給与所得：65万円控除」＋「雑所得：45万円まで」＝ 合計“所得”85万円以下 → 扶養内
出澤先生のご回答の「85万円」はここを指しています。
健康保険上の扶養
→年収130万円未満（見込み）が基準（収入ベース）
※親が会社員の健康保険の場合
投げ銭収入＋バイト収入が合計130万円を超える見込みなら“健康保険の扶養からも外れる”ので要注意です。
③相談者様の場合の扶養判定（現状足し合わせ）
バイト収入：10万円（給与所得＝10万−65万＝0円）
TikTok収入：80万円（雑所得＝80万−経費）
→扶養の判定は “雑所得の所得金額が45万円以下かどうか”
ピアノ・機材・通信費・配信用備品などを経費にすることで45万円以下に抑えられる可能性はあります。
④ 誰に税金がかかるのか？（扶養外れた場合）
扶養から外れたら
相談者様
所得税：雑所得の所得金額に対して課税
住民税：課税
確定申告が必要
お母様
扶養控除が使えなくなる
→お母様の所得税＋住民税が増える（年3〜5万円程度が相場）

⑤ 経費について（領収書がない場合）
出澤税理士がおっしゃる通り、領収書がない場合は、
出金伝票でOK
ピアノ代
配信用機材
マイク
音響
模様替え費用
通信費（按分）
これらは必要経費にできます。
ただし支払った証明（通帳・クレカ・Amazon等）は必須
ピアノ（30万円）は 減価償却（楽器は耐用年数5年）
⑥今するべきこと
1. TikTok収入は雑所得で集計
2. 経費（領収書or出金伝票＋支払実績）を集める
3. 雑所得の所得金額が45万円以下なら → 税の扶養内
4. 年収130万円未満かどうかも確認（健康保険の扶養）
5. いずれにしても 確定申告は必要