過去分の確定申告について
現在新卒です
大学4年生の時の収入が150万円くらいです。
この分を確定申告しておらず、遡って申告したいです。
その際に、どのくらいお金がかかりますか?
親の扶養にも入ったままになっており、その分の税金や保険料も負担できればと考えています。
無知ですみませんが、ご回答頂けますと幸いです。
税理士の回答

石割由紀人
過去分の確定申告については、以下の点に注意して手続きを進めることが必要です。
1. 申告の必要性と影響
- 収入が150万円程度の場合、基礎控除等を考慮すると、確定申告が不要なケースもありますが、控除対象外の収入が多い場合には申告が必要です。
- 親の扶養に入るための年間所得の上限は、103万円であり、それを超える場合、扶養控除が受けられなくなります。
2. 遡っての申告について
- 過去の確定申告は最長で5年間遡って行うことが可能です。この手続きは「期限後申告」となります。
3. 発生する可能性のある費用
- 延滞税
納税が期限を超えた場合、延滞税が課されます。延滞日数に応じて税率が上がり、最大で年率14.6%に達します。
- 無申告加算税
期限後申告を行った場合でも無申告加算税が発生し、税額に対して一定の率(最大20%)が加算されます。
4. 扶養控除への影響
- 所得が103万円を超えると、親の扶養から外れる可能性が高く、親の税務上の控除が受けられなくなります。これに伴い、親の所得税・住民税の負担が増加します。
5. 対応方法とアドバイス
- できる限り早く税務署に相談し、必要な場合は修正申告を行ってください。延滞税や無申告加算税を最小限に抑えるためにも速やかな手続きが重要です。
- また、自分で手続きを行うことが難しい場合は、税理士に相談することをお勧めします。
以上の点を踏まえて、過去の収入に対する確定申告を適切に対応することで、将来的なペナルティを回避し、親の扶養控除への影響も管理することが可能となります。
本投稿は、2024年11月06日 00時40分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。