確定申告と住民税申告を別々にした場合
20万円以下の雑所得がある為、住民税の申告(役所への郵送)を行いました。
住民税申告とは別に、医療費控除やふるさと納税の手続きのため確定申告(税務署で手続き)も行いました。確定申告では雑所得の記入はしていません。
この場合、確定申告の住民税計算結果が税務署から役所に連絡されて、住民税申告の課税分(雑所得)が上乗せされるかたちで課税されるのでしょうか。
よろしくお願いします。
税理士の回答

石割由紀人
確定申告と住民税申告が別々に行われた場合でも、以下のような流れが考えられます。
1. 住民税申告の情報と確定申告の情報の連携
- 確定申告を行うと、税務署から市区町村の役所にその内容が通知されます。ただし、今回の確定申告には雑所得が含まれていないため、税務署が役所に通知する情報には雑所得は含まれません。
2. 住民税申告の内容の適用
- 一方、住民税申告で雑所得を申告しているため、市区町村はその申告をもとに住民税を計算します。この計算結果に確定申告の内容が加味されるかどうかは自治体の処理方法によりますが、通常は住民税申告の内容が優先されます。
3. 上乗せ課税の可能性
- 確定申告で雑所得を申告していない場合でも、住民税申告で既に雑所得を申告しているため、住民税課税の際には住民税申告の情報が反映されます。
- ただし、税務署が役所に医療費控除やふるさと納税の情報を送ることで、控除が適用されるため、住民税の金額に影響を与える可能性はあります。
注意点
- 住民税申告と確定申告の整合性
- 確定申告と住民税申告で申告内容が異なる場合、市区町村から問い合わせが来ることがあります。そのため、必要に応じて説明ができるよう準備しておくと良いでしょう。
- 雑所得を確定申告で申告しないリスク
- 雑所得が20万円以下である場合、所得税の確定申告は不要ですが、住民税の課税対象となります。すでに住民税申告で申告しているため問題はないですが、住民税計算に影響が出ないか確認しておくと安心です。
最終的には、市区町村からの住民税決定通知書を確認し、不明点があれば役所に直接問い合わせてください。
ありがとうございます。詳しく教えていただいて凄くよくわかりました。
本投稿は、2025年01月03日 13時39分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。