個人間取引を白色・雑所得で対応する際、「所得の内訳」の記載方法について
普段は会社員をしており、空き時間に副業で個人さま相手のコンサルタント(ITシステム開発の指導)をしています。
確定申告を白色・雑所得で出す予定なのですが(副業での収入が年間20万円を超える場合)、
個人相手の場合も、確定申告書3枚目の「所得の内訳」欄には支払者全員の氏名をそれぞれ行を分けて記載すべきでしょうか?
または、一つの行の中に、コンサルを行った対象の方全員の氏名と、それを通して得た収入を記載すれば良いでしょうか?
(例えば今年1年間にAさん/Bさん/Cさんの3人を対応した場合、それぞれの方の氏名と収入金額をそれぞれ行を分けて記載するのでしょうか。)
またその場合、コンサル対応全般で掛かった費用はどのように振り分ければ良いのでしょうか?
(例えば、誰に対してコンサルをするにしてもベースとして必要な事項が記載されている書籍を1冊購入した場合などは、どうすれば良いでしょうか。)
以上、ご回答頂けますと幸いです。
税理士の回答
所得の内訳には原則として支払者全員の氏名をそれぞれ行を分けて記載することとなっています。ここに書ききれなかったり、また、書くのが面倒くさいくらい多数の方にお仕事をされている場合は、事業所得と考えられるからです。
書き方としては、相手先ごとに行を変えて、雑所得が何行にもなるようなイメージで所得の内訳に書いてもらえればよいと思います。最後に雑所得小計と記載して、合計金額を書いておくと、より分かりやすくて良いかと思います。
共通経費については、売上で配賦していく方法が考えられますが、どのように配賦したとしても雑所得の所得金額は一円も変わらないので、税務署的にはあまりこだわりはないのではないと思います。書きやすいように書いてもらって大丈夫です。
なお、複数の方を相手にしているので有れば、開業届と青色申告届を出して、青色決算書をきちんと作るだけで10万円の控除が取れる可能性が高いです。(レシートをきちんと保管して、収入や経費をきちんとエクセル集計すれば青色申告として申告可能です)。会社に対する副業という意味では、事業所得所得であることと、雑所得であることにはあまり違いはありません。事業所得で申告されたほうが楽なのではないかと思います。
前野さま
ご丁寧に回答くださいまして、ありがとうございます。
疑問点が解消されました。
なお、複数の方を相手にしているので有れば、開業届と青色申告届を出して、青色決算書をきちんと作るだけで10万円の控除が取れる可能性が高いです。(レシートをきちんと保管して、収入や経費をきちんとエクセル集計すれば青色申告として申告可能です)。会社に対する副業という意味では、事業所得所得であることと、雑所得であることにはあまり違いはありません。事業所得で申告されたほうが楽なのではないかと思います。
なるほど、免税などを考えると戦略はいくつかあるのですね。
今はまだどうなるかわかりませんが、来年以降規模を拡大する場合には是非とも検討しようと思います。
ご回答ありがとうございました。
本投稿は、2019年08月18日 16時03分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。