税務調査による修正申告手続きと、修正後の影響
税務調査による修正申告をした場合の財務諸表への影響について質問します。
修正申告をした場合、決算書や財務諸表に影響がでると思いますが、これは修正となった年度の決算を遡って修正するのでしょうか?
例えば3年前の決算が修正となった場合、その年度の利益剰余金が減って、そうなると2年前、の繰越金が減るので、2年前、1年前の決算の繰越金も減ることになります。
利益剰余金を、資本の組み入れにしたり、配当で支出している場合もどうなるのでしょうか?
税理士の回答
貴社は、上場企業等の企業会計原則の過年度遡及会計基準を適用する大企業ですか?それとも中小企業ですか?
ご回答ありがとうございます。
当社は中小企業です。
会計処理のご質問なので、その回答をします。
修正申告ということは所得(利益)を過少に申告していたので、修正申告を行った事業年度において、修正申告の原因となった事象、例えば売上計上漏れであれば売掛金/過年度損益修正益と処理し、修正申告により納付した法人税等は法人税等/現金預金と処理します。
過年度の決算を遡及修正はしません。
これにより、修正申告をした事業年度において繰越利益剰余金は正しい金額に是正されます。
過年度に資本への振替えや配当をしていても、修正申告=繰越利益剰余金の増加なので影響はないでしょう。
ご丁寧な解説ありがとうございました。
過去の決算分も現年度で処理するということで、過去には遡及しないということを理解いたしました。
本投稿は、2022年10月26日 10時36分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。