個人事業主税務調査の可能性について
現在、本業は正社員ですが、副業で個人事業主としてITエンジニアを業務委託として行っております。
個人的には真っ当に正しく経理作業を行い、自身で確定申告をしているつもりでありますが、万が一個人事業主にも税務調査が入る事はやはりあるのでしょうか。KSK2により調査が今までよりも増える可能性があると言われており、少し気になり質問させていただきました。
税理士の回答
出澤信男
個人事業主に税務調査が入ることはないとは言えないが、正しく経理処理していれば心配することはないと思います。
ありがとうございます。数値に異常が見られる方に狙いを定めて選出されるのか、それとも真面目に申告している者にも定期的に来るものなのかが気になります。
出澤信男
売上や経費の計上に異常があると認められれば場合には税務調査の可能性が高くなります。真面目に申告していれば定期的に来ることはないです。
荒川直宙
正社員の副業(ITエンジニア)であっても、個人事業主である以上、税務調査が入る可能性は十分にあります。「副業だから」「規模が小さいから」という理由で調査対象から除外されることはありません。
要点を以下にまとめました。
1. 副業エンジニアが税務調査で着目されやすいポイント
税務署は申告データの「不自然な点」を抽出して調査対象を選定します。特にITエンジニアの副業では、以下の点がチェックされやすい傾向にあります。
家事按分(経費)の妥当性
自宅作業の家賃、電気代、通信費、PC・周辺機器などを経費化する際、プライベートとの切り分け(事業で使用する合理的な割合)が説明できるかが見られます。
売上の計上時期(発生主義)
入金日ではなく「業務完了日(請求権発生日)」基準で売上を計上しているか確認されます。特に12月納品分の売上漏れ(翌年への繰り越し)は指摘されやすいポイントです。
取引先(発注元)への調査からの発覚
発注元企業へ税務調査が入った際、支払調書や経費データを通じて受託者(副業側)の申告漏れや不一致が判明するケースがあります。
2. KSK2(次世代国税総合管理システム)による影響
国税庁の「KSK2」運用により、小規模事業者や副業層への確認・調査の網は確実に強化されます。
横断的なデータ突合の強化
本業の給与データ(源泉徴収票)と副業の確定申告データ、取引先の支払データなどが納税者単位で一元管理されます。データ分析や自動判定により、不自然な経費率や申告漏れが即座に検知されます。
内部事務の効率化による調査件数の増加
税務署内の処理作業がデータ化・効率化されることで、調査部門に割ける人員と時間が増加します。結果として、これまで手が回りづらかった副業事業者や小規模個人への実地調査や書面照会が増加すると予想されます。
3. 正しく経理をしている場合の心構え
日頃から正しく経理を行い、確定申告をしているのであれば、税務調査を過度に恐れる必要はありません。
万が一調査が入ったとしても、以下の準備・根拠が揃っていれば「指摘なし(申告通り)」で終了します。
①帳簿・仕訳データの保存(総勘定元帳、売上・経費の帳簿)
②証憑(しょうひょう)書類の保管(契約書、請求書、領収書、口座明細)
③家事按分の計算根拠の残し込み(作業部屋の面積比や使用時間の算出メモなど)
正当な根拠に基づいて処理・申告している限り、調査対象に選ばれても堂々と対応できれば何も問題ありません。
承知致しました。ありがとうございます。
本投稿は、2026年09月07日 21時14分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。







