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【税理士が選ぶ会計ソフト4選】会計ソフトの選び方とそれぞれの特徴を比較

著者: 阿久根 寛宜 税理士

近年は、パッケージ型の会計ソフトだけでなく、クラウド会計ソフトもシェアを伸ばしています。数ある会計ソフトの中で、どれを選べば良いのでしょうか。

普段の業務でも数多くの会計ソフトを利用しているという阿久根税理士に、主要な会計ソフトの特徴と選び方についてきいてみました。

目次

主要な会計ソフト4選

数ある会計ソフトの中から「いま使うのなら」というものを4つ選び、対象や金額をまとめました。

ブランド製品名対象金額
JDLJDL出納帳net個人事業者・小規模事業者向け月額 380円
年間 4,560円
JDL会計net中小規模法人向け月額1,480円
年間17,760円
弥生会計弥生会計14スタンダード個人事業者・小規模事業者向け39,960円
弥生会計プロフェッショナル中小規模法人向け75,600円
freee個人事業主プラン個人事業主向け月額980円
年間11,760円
法人プラン法人向け月額1,980円
年間23,760円
MFクラウドMFクラウド確定申告個人事業主向け月額800円
年間9,600円(年一括8,800円)
MFクラウド会計法人向け月額1,800円
年間21,600円(年一括19,800円)

JDLと弥生会計は従来からあるパッケージ型の会計ソフトで、税理士の中でも既に使用されていたり導入を検討される事の多いものです。共に何十年にも渡り財務会計ソフトの研究、開発を行っている会社であるため、機能や金額に若干の違いはあれど、どちらも業務遂行上、間違いのない会計ソフトであると言えるでしょう。

入力のしやすさやインターフェイスの見やすさに関してはJDLのほうがシンプルかつ効率的で良いですが、元々会計事務所の顧問先向けに作られているソフトなので税理士のサポートなしだと使用が難しい場面もあるかもしれません。他社との連動性や機能の柔軟性という面では弥生会計に分があります。

とにかく入力をスムーズにしたければJDLを、他社ソフトとのデータのやり取りを楽にしたい、かゆい所に手の届くソフトが良いのであれば弥生会計を、といった感じです。

一方、freeeとMFクラウド(MFクラウド会計とMFクラウド確定申告)は、次世代の会計ソフトと言える、クラウド型の会計ソフトです。

freeeは2013年3月スタート、MFクラウドは2013年11月スタートのどちらも新しいサービスになります。しかしこの2つは、税理士として知っておかないと今後マズいなと思わせるほど急速にシェアを伸ばし、注目を浴びています。

では何故、従来のパッケージ型でなくクラウド型と呼ばれる会計ソフトが今、注目を浴びているのでしょうか。

クラウド型会計ソフト

クラウド型会計ソフトのメリット・デメリットおよび、主要なプレイヤーであるfreee、MFクラウドについてご説明します。

クラウド型会計ソフトのメリット

従来型の会計ソフトには無いクラウド型のメリットとして、以下があげられます。

  • 銀行、クレジットカード会社など金融機関の取引明細を取り込み、自動で仕訳を提案してくれる。
  • インストール不要でインターネットが使えればどこからでもアクセス出来る。
  • WindowsだけでなくMacでも使用が出来る。
  • 様々な新しいサービスとの連携。
  • 簿記の知識が薄くても使える。
  • データ保存先がクラウドのため紛失や盗難の心配がない。

この中で何より注目を浴びたのは、金融機関の取引明細からの自動仕訳ではないでしょうか。

経理業務の効率化を考えたときに、多くの会社で現金勘定以上に金銭のやり取りが多いであろう預金やカード決済などの取引明細を簡単に取り込め、自動で仕訳をしてくれるという事は大きな時間の短縮になります。短期間で記帳が出来るのであれば、これまで時間の都合で難しかった月次決算や、自計化の足がかりになるものと言えます。

実際にfreee、MFクラウド会計にて取引明細の取り込みを行うと分かるのですが、金融機関で使用するネットバンクなどのIDやパスワードさえあればいとも簡単に取り込めてしまいます(対応している金融機関に限ります)。使用する前の印象では、「どうせ銀行に届け出が必要でしょ」なんて思っていたので、なんの手続きも経ず出来ることには驚きでした。

ただし、取り込み後の自動仕訳の精度についてはどちらのソフトも最初の段階ではまずまずといったところでしょうか。共に仕訳ルールの学習機能がついているので手動で設定を繰り返すうちに精度は上がり、最小限の訂正で済むようになるでしょう。

データの保存先がクラウド上にあるため、自分でPCに保存しなくてもよく、インターネットが使用出来ればどこからでも情報にアクセス出来ます。取り込んだ取引データについてはどちらもCSV形式(MFクラウド会計については弥生のインポート形式も可)にて出力可能ですので、クラウドであるからといって完全に委ねるのではなく、定期的に自社にバックアップを取る事をお薦めします。

クラウド型会計ソフトのデメリット

逆にデメリットとしては、以下があげられます。

  • インターネット環境にないと使用出来ないため急なトラブルでインターネットが使えない際は困る。
  • インターネット環境に依存するためインストール型に比べレスポンスが悪い。
  • 会計ソフトのIDとPASSさえあればどこからでも会社の会計情報が分かるためセキュリティ面で不安が残る。
  • 現金取引や手形、小切手での取引が多い場合には預金などの自動化だけでは大きなメリットにならない。
  • 入力にマウスを多用するため大量の仕訳入力には向かない。

インターネット環境うんぬんはクラウド型である故、仕方の無い部分だとは思いますが、万が一のトラブルに備え複数のネット環境を持つとよいでしょう。現在でしたらスマートフォンをお持ちの方も多いと思います。テザリング機能を使用する事でネット環境を簡単に持つ事が出来ますので不安な方はいつでも使用出来るよう手続きしておきましょう。

クラウド型の場合、今までなら社内でPCを立ち上げない限り、見る事の出来なかった会計情報がIDとPASSさえあればどこに居ようと見る事が出来てしまいます。これはメリットでもあるのですが、セキュリティの面ではデメリットに感じられます。今まで以上にIDとPASSの厳重な管理が必要になるでしょう。

また、簿記の知識の薄い、若しくは無い人向けに作られているため、元々経理や簿記の経験があり従来型の会計ソフトで素早く入力が出来ている人からすると入力が回りくどく、操作感でも劣ります。

freee、MFクラウド会計の比較

それではクラウド型会計ソフトのfreee、MFクラウドの違いについて、個人的な見解を述べます。以下の比較は簿記や経理の知識があり普段から会計ソフトを使用する立場としての使用感です。

入力のし易さ、インターフェイス:△freee ○MFクラウド会計

普段会計ソフトを使い慣れているのであれば、断然MFクラウド会計のほうが使い易いです。これはfreeeが謳い文句として「経理/簿記の知識はいりません」というのに対してMFクラウド会計が「法人会計や青色申告をラクにする」という言い方をしている部分に出てるのかもしれません。

freeeは知識を求めずに誰もが出来る様にするため、一つ一つの項目に説明が入り、パッと見た時に情報量多すぎます。このため直感的に次の行動へ移る事ができずストレスを感じます。MFクラウド会計のほうはというと、ある程度会計ソフトを使う人向けに作られているせいか、余分な説明などはなくシンプルなインターフェイスであります。入力についても従来の会計ソフトを使用している人がストレスなく使えるようなものとなっています。

外部サービスとの連携:○freee ○MFクラウド会計

どちらも様々なネット上のサービス、決済サービスなどとの連携がウリとなります。そして随時連携するサービスを増やしているため一概にどちらが良いとは言えない状況です。自社で使用しているサービス合わせて使用するか決めるのも一つの手かもしれません。

決算書の作成:○freee △MFクラウド会計

どちらも貸借対照表、損益計算書や総勘定元帳などは出力可能です。現段階では法人の税務申告の際に必要な株主資本等変動計算書や個別注記などはfreeeでしか出力が出来ません。事業概況説明書に関してはどちらも出力不可となります。足りない書類は別で用意する必要がある事に注意が必要です。

ヘルプ、サポート:△freee ○MFクラウド会計

ヘルプページの充実度でいうとMFクラウド会計に分があるでしょう。スライド形式で丁寧に説明があるので操作に関する大抵の事はこれで済みそうです。とはいえどちらも丁寧で充実したヘルプページです。

 freeeはメール、Q&A、チャットによるサポート、対して、MFクラウド会計ではメール、Q&A、電話によるサポートとなっております。違いはチャットか電話かになりますが、PCの画面をみながらサポートを受けるのであれば電話の方が使い勝手はよいです。

なお、freeeもMFクラウド会計もアドバイザー制度を導入しており各ソフトに精通した認定アドバイザー、公認アドバイザーなる税理士を検索し決算申告、記帳指導、経営相談などを依頼することが出来ます。

結論としてどちらを選ぶべきか:フリーランスならfreee 法人ならMFクラウド会計

クラウド型の会計ソフトを使うぞという方が、どちらを選ぶべきかとなった場合には、フリーランスや新設法人が自分で全てやるというのであればfreeeを、経理や会計ソフトの入力に慣れた人がいる法人、法人でいずれは会計事務所に頼もうという場合にはMFクラウド会計を、といったところでしょうか。

どちらにせよ、従来型の会計ソフトに比べると入力のし易さは劣るというのが現状です。日々改良が加えられているため今後に期待したい所です。 

現段階でのオススメ

以上をふまえ、現段階でどれかを選べと言われれば、私は弥生会計を選択します。理由は一つ「完成度が高い」という事です。入力方法、パッケージ型ゆえの操作の軽快さ、細かな設定の有無など、長年会計ソフトを開発してきた会社との差はまだまだ大きいです。

ただ、その分、従来型の会計ソフトが疎かになっている新しいサービスとの連携、自動仕訳機能、場所に縛られない自由さなどは今後の会計ソフト開発の流れを大きく変えたと言っても過言ではないでしょう。

また何故、JDLでなく弥生かというと、開発の方向性によるもので、弥生会計が以下のサービスを開始したからです。弥生会計では2014年7月31日より「YAYOI SMART CONNECT」という新サービスを開始しました。これはまさにクラウド型の会計ソフトの大きなメリットであった金融機関取引データの自動仕訳機能などを上手く取り入れ進化させようとするものです。現時点では白色申告までの対応になっておりますが、年内には青色申告や法人にまで対応するそうです。

正直、弥生会計がこれをはじめると、価格にもよりますが「弥生一択」なんて事にもなりかねないくらいインパクトは大きいです。これに負けじと今後ますます各社の開発競争が加熱するのではないかとワクワクしております。

おわりに

中小企業のITを使った業務効率化、そして、自社で記帳を完了する自計化の流れは、今後さらに加速して行くでしょう。

昔ながらの経理作業ではなかなか取り組む事の出来なかった自社データの経営分析、月次決算資料などがすぐに参照でき、的確な経営判断の指標となるのであれば、それは会社を元気にすることに他なりません。会社を元気にするためのより良い道具選びの参考となれば幸いです。

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