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年度末と年途中月からの家事按分について

今年4/1から個人事業主として青色申告を提出し、弥生会計ソフトにて仕訳を行っているものです。
自宅で会計業務を行っているため、家事按分をしたいと考えており、仕訳が合っているのかお伺いたく。

支払いはクレジットカードプライベート用で毎月、翌月分引き落とされております。

下記二点の仕訳です。

➀4月分の賃貸利用分の仕訳
4月分は3/27に引き落とされております。
3/27 地代家賃 ○円 事業主借 ○円 (家賃4月分)

②年度末時
2025/12/27仕訳

(借方)前払費用○円 / (貸方)事業主借○円
 摘要 家賃2026年1月分
翌年1月になった際
2026/1/1(借方)地代家賃○円 / (貸方)前払費用○円
 摘要 2025/12/27に支払った家賃2026年1月分

税理士の回答

結論
①の処理は修正が必要です。
4月分家賃を3/27に支払っていても、4/1開業であれば「前払費用」を経由させるのが正解です。
②の期末処理の考え方は正しいですが、家事按分を前提に金額の出し方だけ注意が必要です。
家事按分は、「費用化するタイミングで按分」が原則で、前払費用計上時点では按分しません。

理由
青色申告では発生主義が原則。
開業前支払・翌期分支払は、いったん資産(前払費用)にしてから、該当月に費用化します。
家事按分は費用化できる月分に対してのみ行います。

正しい仕訳(具体例)
前提
家賃(月額):100,000円
事業使用割合:30%
支払方法:プライベートカード(=事業主借)

① 4月分家賃(3/27支払)の正しい処理
❶ 支払時(3/27)
(借)前払費用 100,000
 (貸)事業主借 100,000
摘要:家賃 2025年4月分
※ この時点では経費になりません。
❷ 4/1(または4月末)に費用化+家事按分
(借)地代家賃 30,000
(借)事業主貸 70,000
 (貸)前払費用 100,000
摘要:家賃2025年4月分 家事按分30%

② 年度末(12/27支払・翌年1月分家賃)
❶ 支払時(2025/12/27)
(借)前払費用 100,000
 (貸)事業主借 100,000
摘要:家賃2026年1月分

この処理は相談者様の案どおりで問題ないかと思います。

❷ 翌年1月に費用化+家事按分
(借)地代家賃 30,000
(借)事業主貸 70,000
 (貸)前払費用 100,000
摘要:家賃2026年1月分 家事按分30%

ありがとうございます。
会計ソフト上、毎月賃貸額を入れ確定申告する際に事業使用割合を入力する仕様になっているようでして、
その場合、下記の仕訳で大丈夫でしょうか?


① 4月分家賃(3/27支払)
❶ 支払時(3/27)
(借)前払費用 100,000(貸)事業主借 100,000
摘要:家賃 2025年4月分
❷4/1(または4月末)に費用化+家事按分
(借)地代家賃 100,000(貸)前払費用 100,000
摘要:家賃2025年4月分

こちらの仕訳は毎月入力する認識であってますでしょうか?

本投稿は、2025年12月16日 13時00分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。

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