売掛金の考え方
質問お願いいたします。
家賃の計上を契約期間で入力しています。
分割での支払いの場合と一括入金がありますが、分割での支払いの場合は、当然売掛金が残るのですが、家賃などは契約期間で売掛金を作ることはあまり良くないと指摘されました。当月の売掛金は翌月等に支払があったら「なし」になることが理想と言いますか、弊社のビジネス上、契約期間分の家賃が販売商品であり、実際には契約期間は既に締結されており、契約期間が1年であろうとその期間は支払があるまで売掛金で残っているものだと理解していました。尚、支払いは毎月定額が支払されるわけではなく、フリースタイルの分割となっています。そのため、次の支払いが半年後の場合もあるので、一般的な売掛金が来月に0になるようなことはできません。本来なら、現在ある売掛金は、今期決算時に、前受金と相殺する必要があるとの話もありました。現在の「契約期間全てを計上する」やり方はやはりあまり好ましくないのでしょうか。そして、もし売掛るだけの計上となると、契約期間内でまだ計上していない分の未来の売掛の管理はどうしたらよいのでしょうか。会計帳簿上は発生しなくなります。よろしくお願いいたします。
税理士の回答
ご質問の内容だけだと、実際のビジネスの形(賃貸なのか、サブスク型の役務なのか等)が完全には読み取れないため、厳密な結論は出せないのですが、原則的な考え方だけ整理します。
家賃やサブスク型の取引は、
「契約した時点で全額が売上になる」のではなく、
その期間が経過した分だけ売上になるというのが税務・会計の基本です。
そのため、1年契約であっても、毎月分の家賃を毎月売上計上します。
また、売掛金とは
「すでに提供したが、まだ回収していない対価」
を指しますので、まだ提供していない将来期間分は売掛金にはなりません。
支払が半年後にまとめて行われる場合でも、
毎月分の売上を計上し、その未回収分だけが売掛金として残る形になります。
ご記載のように「契約期間全額を売掛金で計上する」処理は、
未提供の将来分まで売上・売掛金にしてしまうことになり、
税務上も会計上も通常は適切とは言えません。
将来の請求予定は、会計帳簿ではなく、契約台帳や請求管理で管理するのが一般的です。
実際の取引条件によって細かい扱いは変わるため、可能であれば契約内容を税理士等に確認した上で整理されるのが望ましいと思います。
お忙しい時期にご回答をいただき、ありがとうございました。
お礼が遅くなり申し訳ありません。
ビジネスは賃貸です。
>支払が半年後にまとめて行われる場合でも、
毎月分の売上を計上し、その未回収分だけが売掛金として残る形になります。
現在の仕訳
(借)売掛金(貸)前受金
期間が来たら
(借)前受金(貸)売上
6月に入金があったら
(借)預金口座(貸)売掛金
こういう事かと思います。
この契約が12月までだった場合は、残りの分は計上しないとなると、7月以降分の売掛金は「各月1か月前中」に計上して1か月分の売掛金/前受金を発生し、7月に前受/売上、8月以降も同じやり方、12月に入金あるまで7月~12月まで売掛金は残っているという理解であっていますか?
弊社ビジネス的に、2年間分を3分割に払う人もいるが、入金がいつになるか分からないために、どのみち、売上は先に上がるが、とても長い期間に売掛金がたまっていきますが、それは良いのでしょうか。
>ご記載のように「契約期間全額を売掛金で計上する」処理は、
未提供の将来分まで売上・売掛金にしてしまうことになり、
税務上も会計上も通常は適切とは言えません。
顧問会計士によると、監査が入らないなら今のところはいいけれど…どちらでも…との回答でした。(決算は売掛金と前受金を相殺する形)
でもリスクがあるならば、2026年度は、打矢先生もおっしゃってくださったように、1か月期間の売掛金を立ててのやり方にしようかなと思います。
宜しくお願い致します。
ご丁寧なご返信ありがとうございます。
内容を拝見する限り、考え方はかなり整理されてきていると思います。
ビジネスは賃貸で、期間対応で売上を立てる前提ですね。
まず大枠として、
売上は「期間が経過した分」
売掛金は「期間が経過したが未入金の分」
という整理で問題ありません。
入金が半年後・1年後になり、売掛金が長期間残ること自体も、会計上は特に不自然ではありません。
一点だけ補足すると、「売掛金/前受金」を同時に立てるのは、契約時にまとめて請求している場合で、未提供分を前受金として管理する趣旨になります。
毎月分を請求しているのであれば、各月で「売掛金/売上」とするだけで足ります。
顧問会計士の先生がおっしゃるように、決算で相殺していれば大きな問題になるケースは多くありませんが、
2026年度から、契約形態や請求方法に応じて、1か月分ずつ売上を計上し、未回収分のみを売掛金として管理する形に整理されるのは、考え方としては分かりやすいと思います。
なお、売掛金が長期間残る点については、会計処理の問題というより、回収管理や契約条件の問題として別途検討する論点になります。
打矢先生
お忙しい時期に何度もご返答くださり、大変申し訳ありません。ありがとうございます。
>一点だけ補足すると、「売掛金/前受金」を同時に立てるのは、契約時にまとめて請求している場合で、未提供分を前受金として管理する趣旨になります。
入金はほぼ「入居月前にもらうもの=前受金」となります。
そのため、計上した日に(借)売掛(貸)前受金となります。
そして翌月に(借)前受(貸)売上と仕訳しています。
そのため、会計士さんが、相殺するとの理屈も確かに私でも理解できます。
お客様によっては本当に2年分等の家賃を一括払いされる方も多いです。
>契約形態や請求方法に応じて、1か月分ずつ売上を計上し、未回収分のみを売掛金として管理する形に整理されるのは、考え方としては分かりやすいと思います。
契約形態が結構長期であり、請求方法も2年間で3分割等の方が多く、基本的に毎月払いの方が少ないので、どうしても、売掛金が多くなってしまう気もします。
最後に私の認識は以下で正しいでしょうか。ご確認をお願いいたします。
<2026.1~12月まで入居予定/入金予定 2026.11の場合>
計上日(契約締結は前月)のため2025.12月 (借)売掛金(貸)前受金
2026.1 (借)前受金(貸)売上(1月分家賃)
計上 2.1日 (借)売掛金(貸)売上(2月分家賃)
→以降~11月まで同じ計上の仕方
2026.11(借)預金口座(貸)売掛金
※基本的にはこのように11月に初めての支払いではないので、初月は入居前月に1回目のお振込みがあるため、初月に関しては前受金として処理
Freee会計を利用しているのですが、特に契約管理システムのようなもので経理と連携しているのではないので、経理側としては、Freee会計の備考欄やメモを駆使して、「契約期間はいつまで」がわかるような管理が必要ですね。
先生に教えていただいたことで、とてもクリアになりました。
本当にありがとうございました。
ご提示の前提(初月分は入居前に入金がある)で整理すると、考え方はほぼ合っています。
一点だけ確認させていただくと、初月分については、入居前に実際に入金されているのであれば、
2025.12
(借)預金 /(貸)前受金
となり、売掛金は立ちません。
その後、
2026.1
(借)前受金 /(貸)売上(1月分)
2月以降、未入金の月については
(借)売掛金 /(貸)売上
を月次で計上し、入金時に売掛金を回収する、という整理で問題ありません。
つまり、前受金で対応できる月と、売掛金を立てる月は分けて考える、という点だけ押さえていただければ大丈夫です。
将来分の管理については、会計帳簿とは別に、契約期間や入金予定を契約台帳やfreeeの備考・メモ等で管理される形で十分実務対応可能だと思います。
最終的には、契約形態や入金タイミングを踏まえて、実務上管理しやすい方法で運用していただくのがよいと思います。
打矢先生
お返事ありがとうございます。
>(借)預金 /(貸)前受金となり、売掛金は立ちません。
基本的には「契約締結日」を計上日にしており、その翌日等に入金があるので、一旦売掛金が立っていますが、もし入金が同日であれば、先生の仰る通りの仕訳になると理解しております。
一つ気づいたのですが、「支払はフリースタイルの分割となっています。」という事で、書き方が悪かったのですが、お客様が入金日を決める事が出来るという意味でした。
なので、先ほどの例にあげた「1月から住んでいるが、次の支払いは11月の場合」は、11月の入金日というのは2025.12の契約時に既に決まっています。という事は、こちら側には請求する権利が発生しているという理解で売掛金にあげていても良い?ような気がしてきました。
そうすると、現在のやり方で、残りの売掛金である、3月から11月までまとめた売掛金として登録しているのは、あながち間違えてないような気がしました。残った12月分も入金日は決まっています。
では途中で早期退去した場合はどうするのか?
この場合は、違約金ではないけれど、短縮した事によってお得にならなかった家賃ということで、最終月の家賃が割高になってペナルティのような形で精算しています。これも確か、売掛や売り上げの考え方に何か関係があったような気がしました。
今回、先生のおかげで売掛金の理解が深まり、大変感謝しております。
本当にありがとうございます。
本投稿は、2026年01月15日 21時53分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。







