前期計上の貸倒引当金について +繰戻し還付について
素人の質問で申し訳ありません。
前期に黒字が出た為、少しでも黒字を圧縮したく貸倒引当金を設定しました。
そこで質問です。今期では退職者が出た等の理由で赤字になるとすると、あえて
貸倒引当金(当社は洗替法で記帳)の戻入等の仕訳は起こさず貸倒を負債に置いていても問題ないのでしょうか?
それとも貸倒引当金を設定する以上、継続的しなければならないのでしょうか?
減価償却は任意(法人です)なので、しなくても税務上は問題なく対銀行には見栄えは悪くなると聞いたことがあったのですが・・・。貸倒もそういった扱いになるのでしょうか?
ついでで申し訳ありませんが何故、減価償却費を計上しないと銀行の印象が悪くなるのでしょうか?
最後に前期黒字で今期赤字の場合は繰戻し還付の対象になりますか?
宜しくお願い申し上げます。
税理士の回答
洗い替えとのことですので、当期初に貸倒引当金/貸倒引当金戻入益と振替仕訳をするのが原則ですので、そのまま負債においておくのは問題があると思います。
当期末に貸倒引当金を設定するかどうかは任意ですが、金融機関は貸倒引当金の設定の有無は余り重視しません。(前職の経験上です。)
簡易返済原資の計算上、減価償却費や貸倒引当金の増減は非資金項目として、当期純利益+減価償却費±貸倒引当金の増減で判断するのが、ご質問にある減価償却費を計上しないで利益をかさ上げしても意味がない理由です。
最後に前期黒字で今期赤字の場合は繰戻し還付の対象になりますか?
正確には、今期に欠損金が生じて前期に所得が生じている場合はその他の要件を満たせば対象となります。
詳細は以下の国税庁タックスアンサーをご参照ください。
https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/hojin/5763.htm
早速のご回答、大変助かります!!
前田先生の他のご回答を見ても大変わかりやすく、いつも参考にさせて頂いてます。
今後ともよろしくお願いします。
本投稿は、2019年11月07日 15時58分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。