共同で事務所を使っているのですが、その際の仕訳や領収書ついて
今年から共同で事務所を使っているのですが、その際の仕訳や領収書ついて質問です。
状況は以下の通りです。
私:個人事業主、事務所の契約者、代表で支払い、共同で使うことは管理会社に伝え済み
A:個人事業主、事務所を共同で使っている人、家賃の半額を現金で私に渡す
①この場合の仕訳方法は以下で合っているでしょうか?
私
(家賃支払い時)
地代家賃/普通預金
立替金
(Aさんから現金で半額を貰う時)
現金/立替金
Aさん
(現金で半額を私に支払う時)
地代家賃/現金
事務所の契約は私単独なので、実は上記の仕訳は間違っており、私自身の売上になってしまうのか心配しています。
もし間違っていた場合は、私とAさんはどのような仕訳をすればいいのかお聞きしたいです。
②この場合、私→Aさんに領収書を発行すればよいでしょうか?
それとも、実は売上になってしまい、請求書が必要になってしまうでしょうか?
ご回答よろしくお願いいたします。
税理士の回答

ご質問の内容について、状況に応じた適切な仕訳や処理方法について回答します。
① 仕訳方法について
現在の仕訳案は適切ですが、「売上」になるかどうかの懸念に対しては、以下のように解釈すると問題ありません:
あなた(事務所契約者)の立場:
Aさんから受け取る金額は事務所使用に伴う「共益費」として扱います。これを「売上」ではなく「経費の分担」として記録することで適切に処理できます。
具体的には、以下のように仕訳します:
あなた(契約者)の仕訳
家賃を支払ったとき:
地代家賃 / 普通預金(または現金)
立替金 / 普通預金(または現金) ※Aさん分
Aさんから半額を現金で受け取ったとき:
現金 / 立替金
Aさんの仕訳
あなたに現金で半額を支払ったとき:
地代家賃 / 現金
理由
「立替金」として処理する限り、あなたの受け取る金額は単なる経費の分担であり、事業所得に計上する必要はありません。そのため、売上には該当しません。
② 領収書や請求書の発行について
あなたがAさんに領収書を発行するべきか?
発行は不要です。Aさんにとっても、家賃を「あなたに支払った」わけではなく、「自分の使用分の経費を負担した」形です。
ただし、Aさんが経費証明として必要な場合、簡易的な「受領書」を発行するのは問題ありません。例えば以下のような書式で対応可能です:
受領書
○○年○月分 事務所使用料分担金として、金○○円を受領しました。
発行者:あなたの名前
※この場合、「事務所使用料分担金」と明記することで、売上としての誤解を防げます。
売上として請求書が必要か?
売上扱いにはなりません。そのため、請求書の発行は不要です。請求書を発行してしまうと、売上に計上される可能性が高まるので注意してください。
注意点
契約者の立場: あなたが事務所の契約者であり、Aさんがその事実を認識している場合、「家賃を立替えた」形として処理することに問題はありません。
税務調査時の対応: 税務署に確認を求められた場合に備えて、事務所使用料を分担している旨を示すメモや記録(Aさんとの簡単な書面の取り交わしなど)を残しておくと安心です。
結論
1. 現行の仕訳方法は正しいです。ただし、「立替金」として処理すれば売上にはなりません。
2. 領収書ではなく「受領書」を発行し、「事務所使用料分担金」と記載すれば、適切に処理できます。
ご回答ありがとうございます!
見方によっては事務所の間貸しに見えるのかな、と不安になってしまったので、安心いたしました。
仕訳と、受領書の発行及び記載方法を教えられた通りに行います。
ありがとうございました。
本投稿は、2024年12月06日 15時49分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。