権利能力なき社団の納税義務について
権利能力なき社団の申告と納税義務について教えてください。
会員数約2千名の団体です。
下記の収入と支出に税金はかかりますか? 申告の必要はありますか?
①新規入会金1000円・・・年間50万円くらいの収入
②年会費2000円・・・年間400万円くらいの収入
③コンテストの出演者に斡旋するチケット代・・・コンテストに出演する会員は一律10枚の入場券を購入させられます。1枚千円のチケットなので、一人1万円、出場者25名なので25万円の収入
④検定試験の受験料・・・受験料は1人1万円で毎年500名くらいの会員が受験します。年間500万円くらいの収入
⑤検定試験合格者の発表会・・・検定試験の合格者は一律20枚の発表会の入場券を購入させられます。年間300万円くらいの収入
⑥免許交付料・・・昇格試験に合格すると免許交付料を納めます。1人5万円で年間200万円くらいの収入
⑦役員報酬・・・団体の6名の役員に、年間1人15万円~50万円の役員手当が支払われています。源泉徴収されていません。
⑧審査員の報酬・・・30名の審査員に1回につき1万円の謝礼が支払われます。 源泉徴収されていません。
税理士の回答
東京都中央区の小林税理士事務所 小林拓未と申します。
頂いている情報だけですと、なかなか判断が難しいご質問ですが、少なくとも、3つの税金について、申告が必要な可能性がございます。
①②については、特段税金が生じることはないと思われます。
③④⑤⑥については、合計すると1,000万円を超えていますので、消費税の納税義務が今後新たに発生いたします。あるいは、2年前も同額以上の収入があった場合は、既に発生している可能性がございます。
また、③④⑤⑥については、収益事業として、法人税が課されるものと考えられます。
⑦役員報酬、⑧審査員の報酬、については源泉徴収が必要なものと考えられます。
③④⑤⑥については、もう少し細かい内容をお教えいただければ、結論が変わる可能性がございますが、①②⑦⑧については、結論は変わらないものと思われます。
以上、よろしくお願いいたします。
本投稿は、2016年07月30日 21時13分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。