夫婦間贈与と不動産購入の注意点について(共働き夫婦)
共働きの夫婦です。
2年前に結婚してからは,妻の給与が振り込まれる口座(妻名義)に一定額が貯まったら,その都度現金で引き出して,夫である私名義の定期預金口座に移動し,夫婦共同の貯金としておりました。
この2年間で総額が1400万になりますが,うち550万程度が妻の口座からの移動分です。しかし,最近になって以下の2点が気になり始め,どのように対応すればよいのかわからずにいます。
・この場合,意図していなくても妻から私への贈与になり,税金がかかるのか? (その場合,回避する方法はないでしょうか?)
・この定期預金をマンション購入の頭金に使おうと思っているが,私単独の名義にして問題ないか? (残りのローンの返済は私のみで行う予定です)
よろしくお願いいたします。
税理士の回答
1. 奥様名義の預金からご主人名義の定期預金に移動する場合において、お二人の間で贈与の認識がなかった場合には、1400万円の預金に関しては850万円がご主人の財産、550万円が奥様の財産と考えるものと思います。しかし、形式だけをみますと奥様からご主人への贈与とみなされる可能性もありますのでご注意ください。贈与税を回避するためには、名義預金であることの覚書を作成しておくか、各人名義の預金に分けて預け直す必要があります。
2. そもそも贈与の認識が無かった場合には、1400万円のうち550万円は奥様の財産と考えられますので、その預金を使って不動産を購入しご主人単独で登記してしまいますと、奥様からご主人へ贈与があったとみなされます。
当初のご主人名義の定期預金への資金移動が贈与だったのか贈与でなかったのかによって、取扱いが異なりますのでご留意ください。
宜しくお願します。
本投稿は、2017年01月29日 22時20分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。