資金調達に対する所得税について
いつもお世話になっております。
よろしくお願いいたします。
クラウドファンディングにて得る資金に対する所得税についてご相談させていただきます。
個人がクラウドファンディングにてプロジェクトの資金を調達した場合、ファンドの種類(投資、寄付、購入のいずれか)によっては所得税が発生する可能性があると知りました。
募った資金はプロジェクト遂行に使用され、経費、または資産に形を変えると思います。すなわち、手元にお金がない状態で所得税を払う事になり、借金をするなり負債を抱える必要が生じると思います。
また、1年で完了しないプロジェクトの場合は、募った資金から税金を納める事になり、プロジェクト遂行に必要な資金が不足し、負債を抱える事態に陥ると思います。
従って、負債を抱えない為には、資金を募る時点で、所得税を考慮した金額を募る必要があると考えてよろしいでしょうか?
以上、よろしくお願いいたします。
税理士の回答
個人の方がCF(クラウドファンディング)で資金調達した場合、支援者(資金提供者)が個人なのか法人なのかによって税の取扱いが異なります。
支援者が個人の場合には、資金調達者(ご相談者様)には贈与税がかかります。
そして、支援者が法人の場合には、資金調達者には一時所得として所得税住民税がかかります。
その他、CFの場合にはCFP(クラウドファンディング・プラットフォーム)に支払う手数料も発生すると思いますので、上記の税金とともにこれらの費用も考慮に入れてプロジェクトを計画することが必要になります。
ご参考になれば幸いです。
前述の回答に補足させて頂きます。
先程は「寄付型」を前提として回答いたしましたが、「購入型」の場合にはプロジェクトが提供する権利や商品・物品を支援者にリターンとして提供することになりますので、資金調達者としては商品代金等の前受けとなります。従いまして、税務上は通常の事業所得の売上として所得税住民税の課税対象となります。
この場合には仕入原価や人件費等の諸経費を必要経費として控除した後の利益に税がかかりますので、調達資金すべてに税金がかかるというわけではありません。結果的に所得がマイナスであれば税金もゼロとなります。
なお、「投資型」は金商法も絡んで、日本ではまだ馴染みがないと思いますので省略させて頂きます。
宜しくお願いします。
前述の回答に補足させて頂きます。
先程は「寄付型」を前提として回答いたしましたが、「購入型」の場合にはプロジェクトが提供する権利や商品・物品を支援者にリターンとして提供することになりますので、資金調達者としては商品代金等の前受けとなります。従いまして、税務上は通常の事業所得の売上として所得税住民税の課税対象となります。
この場合には仕入原価や人件費等の諸経費を必要経費として控除した後の利益に税がかかりますので、調達資金すべてに税金がかかるというわけではありません。結果的に所得がマイナスであれば税金もゼロとなります。
なお、「投資型」は金商法も絡んで、日本ではまだ馴染みがないと思いますので省略させて頂きます。
宜しくお願いします。
本投稿は、2015年08月19日 03時50分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。