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不動産売却による臨時収入がある場合のふるさと納税について教えてください。

今年の5月に、祖母より遺産相続したアパート兼自宅を売却しました。
兄弟3人で相続したため、それぞれ3分の1ずつの2600万を得ました。
私は専業主婦のためそれ以外に収入はなく、主人の扶養に入っています。
次の確定申告時、トータルで600万ほどの税金を支払う予定になっていますが、ふるさと納税で節税対策するのは有効ですか?

主人は会社員で500万ほどの年収があり、子供は小学生一人です。

ふるさと納税の限度額は、前年の申告書や源泉徴収に書かれている収入でわかると書いてありますが、今年の収入なのでまだ申告書はありません。
それでも今年中のふるさと納税は可能なのでしょうか?
また、素人ながらシミュレーションで試算したところ、寄附金の限度額がおよそ96万と出ました。
これは間違っていないでしょうか?
また、主人の扶養から抜ける必要はありますか?

質問攻めですみません。
よろしくお願いいたします。

税理士の回答

所得があるようですから、所得税及び住民税の「控除対象配偶者」からは外れます。
健康保険の扶養、厚生年金の配偶者の判断には、譲渡所得のように一時的な所得は含まれません。アパートからの不動産所得はあれば含まれます。
原則130万円未満の判断には不動産賃貸料収入は関係します。

2600万円で売ったにしては、600万円は高すぎます。確定申告時に支払うのは所得税と復興所得税のみで住民税は含まれません。

長期譲渡所得で15%、短期譲渡所得で30%が所得税。復興税は所得税の2.1%です。住民税はそれぞれ5%、9%です。

2600万円×30%=780万円となりますが、相続の場合、亡くなった方の取得費、取得時期を引き継ぎます。5年以下でそんなに利益が出るとは思えないし、長期なら2600×15%=390万円です。
(取得費や譲渡費用、所得控除を無視した計算です。)

ふるさと納税の住民税の減額限度は、住民税の所得割の2割です。
96万円だと、住民税が480万円もある計算です。

何か計算がおかしいと思います。

1/3で2600万円、相続人が3人だと、他の財産次第かもしれませんが、相続税はどうですか?かかっていれば、譲渡所得にも影響します。



お忙しい中ご回答有難うございます。
説明不足で申し訳ありません。


譲渡収入金額 1.5億円
取得費 750万円
譲渡費用 400万円
(ローン7200万円)

実際にそれぞれの口座に振り込まれた額が2,600万円です。

ここから正しい譲渡所得と譲渡所得税を教えていただけませんか?
併せてこの場合のふるさと納税の限度額も教えていただけたら有難いです。

ローンがあるということは、取得費は750万円ではないでしょう。
アパートには、土地と建物があり、通常、全額融資はしないので、頭金があると思います。これを概算の5%では、損です。
ローン残高は、相続時又は、代金の分配時でしょうから、取得時にはもっとあったはずです。

1.5億-400万-7200万=7400万円
7400万×1/3=約2466万円なので、2600万円ということは他の預金等と一緒に配分したのだろうと推測します。
相続人が3人であれば、基礎控除3000万+600万×3=4800万円を超えています。土地は譲渡価額ではなく、路線価又は固定資産倍率で評価しますから、相続税が100%あるとはいえないですが、相続税がかかる水準かと思います。
その相続税のうち、譲渡した資産に対応する部分は、譲渡所得の取得費に該当します。その分、所得税や住民税が安くなりますが、情報不明なため省略して計算します。

例えば、被相続人の取得時期から、譲渡した年の1月1日までの所有期間が5年超の場合で、譲渡した資産の取得費が8000万円だったとすれば、
1.5億-8000万-400万=譲渡益全体 6600万円
一人当たり6600万×1/3=2200万円
基礎控除だけ考慮すると

所得税、復興税
2200万-38万=2162万円
2162万×15%×1.021=3,311,100
住民税
2200万-33万=2167万円
2167万×5%=1,083,500

ふるさと納税の住民税の減額限度は
およそ1,083,500×20%=216,700

取得費について
土地は取得したときの金額そのままですが、建物は減価償却的な計算をします。買ったときのそのままの金額でないことに注意してください。




ご丁寧にご回答いただき有難うございます。

取得費=祖父が数十年前に土地を購入したときの金額ですが、それが不明なので
売却額の5%=750万円。

祖父が購入した土地にローンがあったのではなく、その後マンションに建て替えた時のローンで、そのローン残債が7200万円あったので相続税は0円ということです。

取得費750万円は、譲渡収入の5%の概算だと思うのですが、ローン7200万円ということは、実際の取得費がこれを超えるのは確実だと思います。
アパートには、土地と建物があるでしょうから、建物の取得費は、減価償却的な計算が必要で、計算に必要な情報がなく、計算できません。
ローン7200万円にしても、相続時というか、配分時の残高で、元はもっと多かったと思います。また、通常、取得には頭金も必要ですから、取得価額はもっと高かったと思います。

仮に、取得費が8000万円だとすれば
1.5億-8,000万円-400万円=6600万円3人の譲渡益
一人当たり2200万円(1月1日現在で所有期間5年超の長期だとして)

所得税、復興税
2,200万円-38万円(基礎控除)=2,162万円
2162万円×15%×1.021=3,311,100円

住民税
2200万円-33万円=2167万円
2167万円×5%=1,083,500

1,083,500×20%=216,700円概算でのふるさと納税の減額限度

所得控除は基礎控除のみとして計算しました。


詳しく計算していただき有難うございました。
お手数おかけしました。

本投稿は、2019年10月16日 09時14分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。

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