農業の家事消費について
野菜農家で白色申告をしようとしています。家事消費について質問します。
1.正規の値がつけられないB級品や商品価値がゼロの野菜の自家消費について。
2.こうした野菜をボランティアなどに無償提供する場合について。
野菜の生産では収穫物が①正規の売り物になる品質の物、②サイズが小さいなどB級品として安価でしか売れない規格外の物、③割れたり折れたりして商品価値がなく売り物にならない物(廃棄するか自分で食べるしかない物)、④売っても採算が採れないので収穫せずに畑に放置する物(廃棄)とに大別できると思います。
いろいろと調べてみる中で、①の正規品を自家で消費したり贈答したりすれば家事消費として生産者出荷価格×70%または生産者出荷価格の年平均を参考に所得計上しなければならないことはわかったのですが、他の②・③・④はどのように処理をすればよいのかわかりません。
また地域の炊き出しなどに、これらを無償で提供する場合の処理もわかりません。
よろしくご教示くださいますよう、どうかお願い申し上げます。
税理士の回答

大石一人
1.我々が、正常品ではない期末商品の時価評価の妥当性を判断する場合、「翌期に売った際の価格よりは高く評価しているか」を一つの基準とします。即ち、一旦切り下げて評価し、翌期に売った場合に利益が生ずるようならば、利益の繰延とも考えられるため、それは避ける様にしております。
そういった点から考えると、②は上記が当てはまれば良しと考えます。③④については、翌期に売却しない限りは、特に評価は不要と考えます。
2.結論は一緒で、②③④を無償提供するのならば、評価は不要です。
わかりやすいご回答をありがとうございました。
本投稿は、2016年01月29日 22時49分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。