RSUの申告について
会社から現金支給の給与と別にRSUが付与されているのですが、確定申告のさいにRSU分を分離課税として申告することは可能でしょうか?
税理士の回答

石割由紀人
RSU(譲渡制限付株式)は、税務上2つの異なる時点で課税されます。まず、RSUの譲渡制限が解除された時点で、その時点の株価に基づく経済的利益が「給与所得」として課税されます。これは会社から直接支給される給与と同様の扱いになります。このため、この段階での所得を分離課税として申告することはできません。給与所得として、通常の給与と共に総合課税として申告されます。
次に、RSUで取得した株式を実際に売却したときには、譲渡所得として課税されます。取得価格(譲渡制限解除時の時価)と売却価格との差額が譲渡所得として計算され、この譲渡所得に対しては申告分離課税が適用されるため、20.315%(所得税15.315%+住民税5%)の税率が適用されることになります。
したがって、RSUそのものの譲渡制限解除時点での課税は給与所得であり、分離課税を適用することはできませんが、株式売却の際の譲渡益については分離課税が可能です。
本投稿は、2024年11月12日 14時54分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。