副業時の所得の種類について
本業が会社員で、今年度より社内規則が変わり副業を始めました。副業は、知人の会社からの委託業務で月8万円の契約となっております。業務内容はソフトウェア開発となります(内容的には自身が開発というより開発チームに入りコンサルやマネージメントをする形です)。契約先の会社からインボイス請求書が必要とのことで、開業届だけでなく適格請求書発行事業者の申請も行い、既に受理されております。
ここから本題です。
副業で開業届を出して事業をする場合、副業の収入はもれなく事業所得になると思っておりました。ところが、最近、インターネット上で、副業の収入が事業所得と認められず雑所得とされてしまったという事例を見かけました。
今回、私のようなケースは事業所得としては認められないのでしょうか。雑所得となると経費が認められないということになるかと思うので、副業に必要なパソコンなどが丸々自己支出となりインパクトが大きく心配しております。
専門家のご意見を是非お聞きしたく思います。
税理士の回答

開業届の提出があれば事業所得になりますが、本業が給与所得の場合は認められないケースも出てくると思われます。最終的な判断は所轄の税務署になると思います。なお、雑所得の場合でも収入を得るための費用は経費として認められると思います。

副業の場合、開業届の提出有無よりも、その副業が事業的規模で行われているかがポイントになってくると思います。
所得税法基本通達35-2(業務に係る雑所得の例示)
「事業所得と認められるかどうかは、その所得を得るための活動が、社会通念上事業と称するに至る程度で行っているかどうかで判定する。」
事業的規模として認められるための明確な基準がなく、最終的には税務署判断となりますが、副業は事業所得として認められにくい傾向があります。
雑所得でも必要経費は認められます。
事業所得との違いは、赤字になった場合に給与などの他の所得と損益通算ができないことや、青色申告特別控除の対象外といったことが挙げられます。
◆ご参考
所得税基本通達35-2(業務に係る雑所得の例示)
https://www.nta.go.jp/law/tsutatsu/kihon/shotoku/04/09.htm
とても良くわかりました、ありがとうございました!
経費の件も勘違いがありお恥ずかしい限りです。
なお、事業所得か雑所得か判断が難しいということですが、本ケースは雑所得として確定申告しておけばトラブル無く安全と考えたらよろしいでしょうか。

雑所得で申告するのが無難かと思います。
了解しました。ありがとうございます。
本投稿は、2025年05月23日 20時44分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。