地代家賃の家事按分の計算について
自宅兼事務所なのですが仕事スペースをプライベートでも使っているため
計算方法を時間で求めて計算しようと思うのですが、どのような計算式でしたらいいのでしょうか?
税理士の回答

増井誠剛
自宅兼事務所の場合、仕事スペースをプライベートでも利用しているなら、按分計算は時間と面積の双方を考慮するのが一般的です。例えば、該当スペースの総面積に対し、事業利用面積割合を求め、その上で1日のうち事業に使用する時間の割合を掛け合わせます。具体的には「家賃×(事業利用面積/全体面積)×(事業利用時間/24時間)」という式が基本です。按分根拠を明確にし、記録を残すことで税務調査時の説明責任を果たせます。
根拠を明確にし継続して使うことが大事です。
平米なのか使用時間なのか根拠を示してください。

佐藤和樹
■ 按分率の計算式(時間基準)
仕事に使った時間 ÷ 自宅で過ごした時間 = 按分率(%)
この按分率を、対象となる経費(家賃、光熱費、通信費など)に掛けて、経費として計上する。
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■ 具体例1(24時間基準で計算)
・1日あたり仕事に使っている時間:6時間
・自宅にいる時間:24時間(終日)
按分率=6 ÷ 24 = 0.25(25%)
→ 対象経費 × 25% が経費計上額
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■ 具体例2(起きている時間のみで計算)
・仕事時間:6時間
・起きている時間:16時間(睡眠8時間と仮定)
按分率=6 ÷ 16 = 0.375(37.5%)
→ 対象経費 × 37.5% が経費計上額
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■ 応用例:面積と時間を掛け合わせて按分する場合
例えば、家賃10万円
・仕事スペースが部屋全体の30%
・そのスペースを1日のうち25%の時間使っている
経費計上額 = 100,000円 × 0.30 × 0.25 = 7,500円
本投稿は、2025年07月01日 13時26分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。