フリーランスから会社員になった場合の確定申告について
今年3月までフリーランスをしており、4月から会社員になりました。
今年、確定申告が必要なのは理解しておりますがそれに関して2点質問があります。
1.
今回、事業所得と給与所得分で確定申告を行わなければいけないと思いますが、今回の確定申告において、事業所得分の住民税に関しても「特別徴収」を選択しても問題ないでしょうか?
それとも事業所得においては「自分で納付」を選択するのが一般的でしょうか?
2.
現在の職場は原則副業禁止ではありますが、フリーランスを引退後も以前の仕事の付き合いを切りきれず、少し副業として仕事を引き受けてしまっております。
今回の確定申告で4月以降の副業分も事業所得として計上することになりますが、「特別徴収」を選択した場合会社に副業がバレることはあるのでしょうか?
(通知が会社に行ったとしても収入があった月などの詳細は会社に伝わらず、フリーランス時の収入として誤魔化して話を通せますでしょうか?)
以上2点、お答えいただけますと大変助かります。
無知な私にぜひお知恵をお貸しください。
税理士の回答

1.事業所得分の住民税の徴収方法について
確定申告書には「住民税・事業税に関する事項」という欄があり、そこで 「自分で納付(普通徴収)」か「給与から天引き(特別徴収)」か を選べます。
• 給与所得分 → 自動的に会社経由で特別徴収されます。
• 事業所得分 → こちらも「特別徴収」を選択することは可能ですが、実務的には「普通徴収(自分で納付)」を選ぶ方が多いです。
理由は、事業所得分まで特別徴収にすると 会社へ通知が行く可能性が高く、副業が発覚するリスクがあるためです。
2.副業禁止の会社にバレるかどうかについて
• 住民税は「前年の所得」をもとに翌年6月から会社に通知されます。
• 通知には「前年の総所得に基づく住民税額」が載りますが、内訳(事業所得がいくらか、給与所得がいくらか)は会社には伝わりません。
• ただし、給与に比べて住民税額が明らかに多いと、「副収入があるのでは?」と人事・経理担当に気づかれる可能性はあります。
• 「特別徴収」を選ぶと、事業所得分も合算された住民税額が会社に通知されますので、副業を隠したい場合は 必ず「普通徴収(自分で納付)」を選択してください。
本投稿は、2025年09月25日 19時44分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。