中古マンション売却に際する土地・建物の価格割合の算出
2017年5月に購入した中古マンションを、買い替えに当たり2020年10月に売却しました。
売却益の算出に当たり、償却を加味した中古マンションの価格算定が必要と理解しておりますが、中古マンション購入当初の契約資料には土地・建物の価格割合が記載がなく、別途確認が必要な状況です。
つきましては、2点ご相談があります。
1. 固定資産評価証明書を参考に、按分計算する手法があるとのことですが、所有権を手放した私が証明書を取得することは可能なものでしょうか
2. 上記が不可な場合、あるいは望ましい対応とは言えない場合、算定に向けてどのような対応が必要となりますでしょうか
税理士の回答

回答します
1 購入時の「固定資産税」の通知書を参考にしてはいかがでしょうか
2 「建築価額の標準的な建築価額表」から建物価額を算出する方法があります。こちらの計算式を推奨いたします。
① その建物の建設した年の1㎡当たりの単価を「価額表」から確認します。
1㎡当たりの価額 × 平米数 =建物の新築時の取得価額
② 新築年月日から貴方が購入した時までの経過年数を確認する
③ 購入した日までに減価した額を算出します
「①」の金額×0.9×「②」の年数×償却率
④ 「①」の金額-「③」で計算した金額 =その建物の購入価額
「④」で計算して算出した「購入価額」=取得価額を、「譲渡所得の内訳書」の建物の取得価額として記載し、減価償却費した後の金額を算出するようにいたします。
詳しくは、国税庁HP掲載「譲渡所得の申告のしかた」「参考2」をご確認ください。
「参考2 建築価額の標準的な建物価額表」
https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/shinkoku/tebiki/2020/pdf/O/O13.pdf
「譲渡所得の申告のしかた」
https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/shinkoku/tebiki/2020/kisairei/joto/index.htm
本投稿は、2021年02月25日 17時30分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。