相続発生前の土地売却による教育資金贈与と他の選択肢について
母と妹が来訪し(弟から説明を依頼されたようなのですが),土地を売却して,母から孫に教育資金として贈与させる,という話がありました.家族構成は,父は他界しており,母,私,弟,妹になります.私には未成年の子が3人おり,弟には大学院を中退し自活している25歳くらいの子と4年制の私立大学に在学中の20歳くらいの子の2人,妹には4年制大学を卒業して就職したばかりの23歳くらいの子と4年制の私立大学に在学中の20歳くらいの子と大学受験期の子の3人がいます.問題の土地は,私たち兄弟が幼少のころ住んでいた家があったところで,父から母に相続され,現在は更地にしているので,固定資産税だけを支払っているということになるかと思います.弟の話によると,実勢売価は1,500万円くらいで,非課税制度の枠内で3等分したいということです.母の意思によるべきものだろうということで,真意を確かめているところなのですが,ついこの前までは「将来にでも誰か活用したいという者が出てくるかもしれないから」と言って,売ったりはしない意向を対面で聞いていたので,気持ちが変わった理由をまず尋ねたのですが,明確な説明はありませんでした.また,すでに評価額の調査まで済ませてしまってから私に話を持ってきた経緯についても,何か裏があるのではないかと思わせるところもあり,とりあえず回答保留ということにしています.急なことで正直なところ困惑しておりますが,相続に関して家族で話合いをする機会と捉えて,前向きに取り組んでいくほうがよいのではとも考えています.相続人は他にはいないはずで,遺産となる可能性として,預貯金や保険など数千万円のほか,都市部にある母が住んでいる土地家屋(家は老朽化しており実質は土地だけになるかと思います)があります.弟は,自営業ですが,順調ではないらしく,母の抵抗を押し切って家賃負担のない実家に強引に入り込んできてしまい,居候状態が続いています.母と弟の嫁との関係は険悪で,嫁だけには土地を渡したくない,と言っています.実家の土地は,大きな商業エリアに近く交通など利便性の高い場所にありますが,間口が狭く,面積を考えると,評価額としては,今回の郊外の土地と同じくらいか,あるいは,もっと高額になるかもしれません.私としては,この際,今回の土地だけではなく,相続を全体として話し合っていくことができればと思っています.教育資金として贈与させる他に現時点で考えられる選択肢はないでしょうか.都市部の実家の土地でもめないようにするために今からできることはないでしょうか.
税理士の回答
節税対策として考えられるものは、
イ 養子縁組で相続人を増やす
ロ 年間110万円を、孫まで広げて贈与する
ハ 生命保険の非課税枠1,500万円までを活用する
ニ 住宅取得等資金の支援
ホ 仏壇仏具などの非課税財産を購入する
ここで、優先すべきは、お母様の生活資金の確保と、兄弟間の平等。
実家の土地の分割は考えずらいでしょう?
かといって共有にすると、その後が面倒になるでしょう。
全体を金額的に平等にすることくらいかと考えます。
いずれにしても、生々しい話題ですが、円満解決がお母様孝行かと。
本投稿は、2019年06月03日 09時08分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。