相続税額の計算方法
相続税額を計算する場合に、控除額として相続人の数が影響してくるかと思いますが、遺言で複数いる相続人のうちの1人に全財産を相続するというものがあった場合、税額控除額も全相続人の数ではなく、相続人が1人しかいないとして算出がされるのでしょうか?
税理士の回答

石割由紀人
相続税の基礎控除は、法定相続人数に基づいて計算されます。遺言によって相続人の中の1人に全財産を相続させる場合でも、基礎控除額の計算において考慮されるのは法定相続人の人数です。このため、たとえ遺言で1人だけに全財産が渡ったとしても、基礎控除の計算時には全ての法定相続人の人数が影響します。
具体的には、基礎控除額は「3,000万円+(600万円×法定相続人数)」という計算式で求められます。法定相続人には、被相続人の配偶者や子供などが含まれ、その人数が基礎控除額に影響を与えます。
よって、遺言内容とは関係なく、法定相続人の人数に基づいて控除額が算出されます。このようなルールにより、控除額が遺産分割の内容や遺言の内容に影響されることはありません。
本投稿は、2024年09月26日 14時37分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。