10年間の期ズレを最終年で正しく訂正出来る?
個人事業主で建設業を行なっています。
年間売上を入金ベースで計上していました。
月末締めの翌々月払いの為、毎年2ヶ月づつの期ズレを起こしている状態す。
この状態で10年続けています。
今週に税務調査があり、初めて気づきました。
指摘されると思うのですが、期間が長い事もあり、最終年で正しく調整させて頂きたいとお願いする事は可能でしょうか?
税理士の回答
宮本大樹
◆売上を計上する時期について
個人事業主の売上は、原則として入金日ではなく、工事の完成・引渡しや役務の提供が完了した時点などで計上します。
そのため、翌々月に入金される場合でも、本来は前年に計上すべき売上が翌年に計上されている可能性があります。
◆最終年でまとめて調整できるか
税務署に相談すること自体は可能ですが、過去の期ズレを最終年だけでまとめて調整することが認められるとは限りません。
所得税は年ごとに計算するため、原則として、それぞれの年分について正しい売上を計算し、必要に応じて修正申告などを行うことになります。
なお、税務署が過去の申告について更正できる期間は原則5年で、不正行為がある場合などは7年となります。
◆過去に計上した売上との重複に注意
今回の場合、10年間継続して入金ベースで売上を計上していたとのことですので、本来は前年に計上すべき売上が、翌年の申告に含まれていると考えられます。
そのため、単純に各年の年末2か月分を追加するのではなく、翌年に計上済みの売上も含めて確認することが重要です。
◆今後の対応について
まずは、調査対象となっている各年について、請求書や入金明細をもとに、本来の売上計上額と申告済みの金額を比較することをおすすめします。
そのうえで、10年間同じ処理を継続していた事情や、売上の重複計上を避ける必要があることを説明し、調査担当者と具体的な修正方法について相談するのがよいと考えます。
本投稿は、2026年10月13日 04時33分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。







