完成工事基準の売上計上について - 税理士に無料相談ができるみんなの税務相談 - 税理士ドットコム
  1. 税理士ドットコム
  2. 経理・決算
  3. 計上
  4. 完成工事基準の売上計上について

計上

 投稿

完成工事基準の売上計上について

完成工事基準について質問です。

売上の計上を請求書を先に提出したとしても工期が終わった日に計上しています。

しかし、こちらが担当者から終わったと聞いた日に売上計上後に新たに追加工事として同じ現場での注文書がくることがあります。
担当者は工事内容が違うので別で原価表を切っているのでそれはそれで終わった日に売上計上すればよいですか?それとも全て同じ現場なので例え担当者がわけていたとしても経理の方は最終的に終わった日に計上した方がよいのでしょうか?

税理士の回答

 工事収益の認識基準として、工事完成基準と工事進行基準は企業会計原則や工事契約に関する会計基準に規定されています。
 工事完成基準は、収益の額はその目的物の全部を完成し、相手に引き渡した日の属する事業年度に益金算入します。つまり目的物の提供が完了するまでは売上高は計上されません。
 追加工事について請負契約を交わしている場合、当初の契約分は完成して引き渡しが完了しているため、請求を行っているかどうかに関わらず、その引き渡しの時点で売上を計上する必要があります。つまり本体工事部分と追加工事部分に区分して、それぞれの完成引き渡しの時に売上計上することになります。追加工事後にまとめて請求を行っていても別に売上計上のタイミングが生じます。
 ですから、「工事内容が(本体工事と)違うので別で原価表を切っているので、それはそれで(追加工事が)終わった日に売上計上すればよい」こととなります。
 なお、当初の本体工事が不完全であったために追加工事を行う場合は、そもそも当初工事が完了しておらず検収に至らない状況と思われますので、追加も含めて全体の工事が完成した時に売上に計上することになります。

本投稿は、2022年10月08日 10時11分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。

この相談に近い税務相談

  • 完成工事基準

    完成工事基準を採用している現場で、諸事情により着工から3年経過した現在でも完成しておりません。また、着工から1年経過した頃から原価も発生していません(放置状態)...
    税理士回答数:  3
    2018年12月22日 投稿
  • 建設業の工事完成基準、進行基準について

    工事完成基準、工事進行基準について 教えてもらいたいです。 こちらは土木工事の下請業者です。 経理は税理士に依頼しています。 工事は主に工期が2.3ヶ月...
    税理士回答数:  2
    2021年10月03日 投稿
  • 完成工事基準

    建設業の完成工事基準での経費等についてお伺いします。 決算月に仕掛かり工事分を未成工事としてたてるやり方ではなく都度、未成工事をたて完成時に費用とするやり方で...
    税理士回答数:  1
    2022年08月04日 投稿
  • 完成工事基準 手直し費用について

    完成工事基準で会計処理しております。 完成前の費用は未成工事として処理 完成日に売上計上、費用もその月に経費にあげ未成工事を消しております。 翌月に手直し...
    税理士回答数:  3
    2022年09月09日 投稿
  • 「工事完成基準」と「工事進行基準」について

    法人成りして間もなく、計上の仕方で悩んでいます。 土木工事(長期大規模でない)を主としていますが、月の出来高に応じて請求→入金されていますが、入金時点で「工事...
    税理士回答数:  2
    2019年04月22日 投稿

計上に関する相談一覧

分野

人気のエリアの税理士事務所

計上に関する他のハウツー記事を見る

みんなの税務相談

税理士の無料紹介サービス

プロが税理士を無料でご紹介いたします

  • 相談無料
  • 全国対応
  • 24時間受付
税理士紹介サービスの詳細はこちら
累計 相談数
159,595
直近30日 相談数
821
直近30日 税理士回答数
1,517