受託販売の仕訳方法について
近々受託販売の仕事に就く予定です。
某大手化粧品販売会社なのですが、
個人のオーナーがやっている店舗で
個人事業主の受託販売者として働きます。
販売方法ですが、まず顧客からの注文を受けてから会社に化粧品を発注します。
商品が届いたら顧客から代金を徴収し、店舗のオーナーを経由して会社へ代金を受け渡します。
その後、月末締めの翌月払いで販売手数料(20%程度)が会社から店舗オーナーを経由して、手渡しで私に支払われる仕組みです。
この場合の仕訳方法について2点ほど質問です。
①通常、受託販売の場合は顧客から徴収した代金の勘定科目は「受託販売」となると思いますが、その後販売手数料等をこちらで差し引かず一旦全額会社へ受け渡す場合も仕訳は必要でしょうか?私の手元で金銭の出入りが発生するので必要という認識で間違いないでしょうか?
②顧客がクレジットカードで代金を支払いする場合についてですが、代金の入金先は私ではなく店舗のオーナー宛になります。この場合、仕訳は必要でしょうか?仕訳が必要な場合の勘定科目や記帳方法はどのようになるでしょうか?
独学で勉強を始めたばかりなので間違っていることも多々あるかもしれませんが、ご教示頂ければ幸いです。よろしくお願いいたします。
税理士の回答
損益計算は、総額主義ですので、売上も販売手数料も両建てします。
又、発生主義によりますので、クレジットカードの売り上げは、納品した時に、売り上げになります。
ご記載の内容での回答となります。
⓵について
代金徴収時 (借方)現金/(貸方)受託販売
代金を店舗オーナーに渡した時 (借方)受託販売/(貸方)現金
販売手数料受取時 (借方)現金/(貸方)受取手数料
⓶について
仕訳は必要ありません。
受託販売は、単に委託者の商品を預かっているだけですので、代金の収受が発生しなければ仕訳は不要です。
なお、販売手数料を受け取った時は、⓵と同じく(借方)現金/(貸方)受取手数料の仕訳が必要です。
大変わかりやすいご回答ありがとうございます。
追加で更に2点ほどお伺いしたいのですがよろしいでしょうか?
③顧客が代金の支払いをする際に、
商品の受け取り時ではなく、後日現金で支払いをするといった場合の仕訳は
勘定科目が売掛金の扱いで
【商品の引渡時】 (借方)売掛金 /(貸方)受託販売
【代金徴収時】 (借方)現金 /(貸方)売掛金
【代金を店舗オーナーへ渡した時】(借方)受託販売 /(貸方)現金
でよろしいでしょうか?
④身内限定で、自分のポケットマネー(もしくは会社から入る受取手数料)から販売代金の一部を現金でキャッシュバックしようかと考えておりますが、経費計上は可能でしょうか?
勘定科目がよくわからないのですが、例えば支払手数料扱いと仮定して、ポケットマネーからキャッシュバックとする場合は
(借方)支払手数料 /(貸方)事業主借
といったような形になりますか?
より適切な仕訳方法があればそちらもご回答頂ければと思います。
お忙しいところ大変恐縮ですが、お時間のある時で構いませんので何卒よろしくお願いいたします。
ご連絡ありがとうございます。
➂につきましては、ご記載の通りでよろしいかと思います。
➃につきましては、受託販売という事業に直接的に要する支出であれば経費計上は可能と考えられます。
謝礼的な意味合いであれば接待交際費、販売協力金的な意味合いであれば販売促進費になろうかと思います。
ポケットマネーから支出したのであれば、貸方はご記載の通り事業主借となります。
ご回答ありがとうございました!
非常にわかりやすいご説明で、大変勉強になりました。
実務としての帳簿作成はまだ少し先になりそうですが、またわからないことがありましたらこちらで相談させていただきたいと思いますのでよろしくお願いします。
本投稿は、2018年08月20日 13時31分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。