未払い金と買掛金の区別の必要について
クラウド型の会計システムを使っているのですが、カード購入した仕入れ商品が全て未払金の科目で自動処理される仕様になってました。
サポートスタッフに連絡したら、仕入だろうが消耗品だろうが未払金に変わらないから問題ない、
決算書にはどちらも負債で、カウントされるから、気にするな
とのことでした。
正直、私個人は買掛金だろうが未払金だろうが問題なく損することなく申告できていれば
どちらでもいいのですが、
実際、確定申告で、仕入れ商品を買掛金ではなく、未払金にして申告するのはありなのでしょうか?
また、何か不具合はありますか?
税理士の回答

回答します
税務上における「損得」は正直ありません。
「買掛金」や「未払金」は、貸借対照表上の大きな区分として「負債」という区分に含まれますので、サポートセンターの説明は「税務」上は問題ないとの考えと思います。
しかし、なぜ「勘定科目」を分けているのかと言えば
買掛金 : 通常の営業活動で生じた費用のうち「未払」のもの
未払金 : 営業活動以外で生じた「未払」のもの と
その勘定が持っている意味合いは異なります。
もう少し考えると、事業が継続していく際に「買掛金」の残高は仕入高に連動するため、営業活動の変動が少なければ買掛金の残高も変動しません。
しかし、「未払金」はその年の特殊事情によって変動する可能性が高いものとなります。
つまり、仮に「負債」は多くなったとしても、その「理由」が「営業活動」によるものか「設備投資」によるもか等が分かり、「会計」から企業の「経営」状況及び今後の方針を判断する際の、正しい判断材料として勘定科目は定められているものとご理解ください。
特に、銀行などから融資を受ける時等は「申告書」に併せて「決算書」を提出します。銀行の融資の時の判断材料にもなりますので、なるべく正しい勘定科目をご利用されたほうがよろしいのではないでしょうか。
本投稿は、2021年02月03日 10時11分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。