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役員積立金の計上もれの処理方法

役員一人だけの法人です。従業員はいません。会社の解散に伴い、解散末日に、役員退職金を支給することにしました。今後は個人として同じ事業を継続します。今まで役員積立金として毎月支払いをしてきました。生命保険会社に約400万ほど支払っています。生命保険会社に請求したところ、900万ほど入金がありました。
そのうち、500万を退職金にする予定です。

3つ教えてほしいことがあります。
1つは、過去に記帳誤りがあり、役員積立金が実際の支払い額より貸借対照表上は、少ない金額になっています。
解散する今期で、今までの実際の支払い額に訂正することは問題ないのでしょうか?
するとしたら、役員積立金/?貸方の勘定科目は何にしたらよいですか?

2つめは、記帳の仕方です。
役員退職金500/雑収入900
役員積立金400
でよいでしょうか?

3つめは退職金の所得税についてです。
退職所得申告書に記入するしないで、所得税の計算方法が変わると知りました。申告書は、記入し、保管しておけば、申告ありの所得税計算で問題ないですか?

以上3つについて教えていただけたら
助かります。
よろしくお願いします。





税理士の回答

1 「役員退職積立金」という退職金を目的とした事業保険のことだと思いますが、「役員退職積立金」の掛金(保険料)は損金の額に算入されません。したがって、取り崩すのであれば過去の分はあえて「是正する必要はありません。現実の積立金をもって処理すれば結果的に是正されます。

2 適正な処理は以下のとおりです。保険金900が役員退職金として高額でなければの話です。
  役員退職金 900/雑収入   500
         /役員積立金 400(役員積立金は資産勘定です)

役員退職金500が適正であれば、以下のとおり。
  役員退職金 500 / 雑収入   500
  現金預金  400 / 役員積立金 400

3 退職所得申告書を提出しなければ20%の源泉所得税(復興所得税別途)がかかります。申告書を会社に提出すれば、退職所得控除を控除して所得税を計算することができます。

ご返答ありがとうございます。勤続年数20年、報酬は毎月30万でした。
役員退職金は適正だと思います。

是正は必要ないのですね。
わかりました。

丁寧なご説明、わかりやすく大変助かりました。
ありがとうございました。

本投稿は、2021年09月09日 22時16分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。

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