生産終了した棚卸資産
棚卸資産として、製品組立の一部になる部品があるのですが、それを使う製品の生産が終了したという連絡が取引先よりありました。
この場合、部品はその年で廃棄して棚卸資産には計上しないようにするべきでしょうか。
それとも万が一の再生産や他製品への流用に備えて保管する時は、引き続き同単価で資産計上するべきでしょうか。
当方としては、念のため保管しておきますが、今のところ全く使用の見込みはないので評価額を1円に引き下げて棚卸資産表に載せておきたいのですが、保管するなら評価額は継続しないとダメでしょうか。
ちなみに評価額は1個500円で100個残っている部品です。
税理士の回答
当該棚卸資産を廃棄するか、保管しておくかは、経営判断となりますので、何とも言えません。
棚卸資産を保管のうえ、上記のように評価額を切り下げるとすると、会計上、評価損が計上されますが、当該評価損は、税務上は損金に算入が難しいと思われるので、法人であれば別表四で加算するなどの処理が必要となると考えれます。
(借方)商品評価損 49,900 (貸方)商品 49,900
↑
税務上は損金算入が難しいので、別表四で加算処理が必要
ご説明ありがとうございます。
念のため、当方の理解を整理させてください。
今回の在庫については、
「評価損」という費用科目を用いて評価損を計上するのではなく、
期末時点における実態価値として、在庫を 1円×数量で棚卸評価する方法を想定しています。
この場合、差額は売上原価の計算結果として損益に反映されるものであり、
評価損という費用を任意に計上しているわけではないため、
別表四での加算調整が必要となるケースには該当しないのではないか、
と理解しています。
一方で、評価損という費用科目を計上したうえで、
別表四で加算処理を行うことが実務上も一般的または必須となっているのかについて、
その点をご教示いただけますでしょうか。
よろしくお願いいたします。
税法上、貴殿のおっしゃるような処理は認められておりません。
棚卸資産は原価で評価するのが原則であり、それを実勢価格で1円にする、というのは、すなわち棚卸資産の評価の切り下げとなり、評価損を計上することになります。
その場合、評価損は、税務上、損金算入が難しいので、別表四で加算する処理が必須となります。
そのような処理が面倒なので、評価の切り下げを行わず、原価(この事例では500円)で据え置く、というのが実務上ポピュラーな処理だと思われます。
ありがとうございます。
廃棄するまでは原価で据え置こうと思います。
ちなみに、廃棄するのも廃棄損を計上して、廃棄をした理由と事業年度内に廃棄したことの証明が必要という情報を見たのですが、そこまでしないと認められないし、一般的に皆さんやられているのでしょうか。
例えば当方の場合ですと、1個300円の在庫材料が3個だけ残っていて、それを廃棄することも今後あります。
合計900円の少額でも、廃棄損の計上と廃棄をした理由と事業年度内に廃棄したことの証明を用意する必要があるのでしょうか。
当方の認識としては、納税額が変わらないなら棚卸資産表の残数を0にするだけでも良いのではと思っていました。
棚卸資産の廃棄の場合は、
(借方)商品廃棄損 ××× (貸方)仕入 ×××
などと仕訳を切ります。
その場合は、商品を廃棄した時の稟議書や指示書などにどの商品をどの数量廃棄するかを記載したうえで、商品廃棄時の写真を撮っておくなどして、税務署を納得させる証拠を残す必要があり、それが一般的な税務実務だと思われます。
廃棄による経費計上と、売上原価の計上は基本的に異なるので、貴殿のおっしゃる処理は認めれれません。
本投稿は、2026年02月09日 16時11分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。







