工場、倉庫 更地にすると固定資産税あがる?
よく空き家問題で解体して更地にすると固定資産税が上がるというのは住宅用の特例でその土地の固定資産税が下がっていて、上の住宅が消えたら元の税額に戻るということですよね?
例えば工場や倉庫の場合どうなのでしょうか
以前このサイトで質問したところ更地になるので固定資産税があがると回答してもらいました。
それは更地にしたら利用価値が増えるから固定資産税が上がるということなのでしょうか?
また何倍にもなったりすることはあるのでしょうか?
税理士の回答

鈴木洋輔
ご質問ありがとうございます。
固定資産税は毎年かかるものなので、
状況次第で大きく税金の負担が変わりますよね。
更地にすると固定資産税が上がる
住宅用の特例でその土地の固定資産税が下がっていて
上の住宅が消えたら元の税額に戻るということですよね?
ご記載いただいた通りで間違いありません。
住宅用地の特例が適用されると、
固定資産税が最大1/6に減額されます。
建物を解体して更地にすると、
特例がなくなるため、
元の税額がかかります。
例えば工場や倉庫の場合どうなのでしょうか
工場や倉庫は業務用家屋に該当し、
住宅用地の特例は適用されません。
そのため、通常どおりの固定資産税が
かかると考えられます。
更地にしたら利用価値が増えるから固定資産税が上がるということなのでしょうか?
固定資産税の「評価額」は、
立地や形状、都市計画といった内容を
考慮して算定していると考えられます。
土地の「評価額」は、更地や建物があることに
左右されないと考えられます。
したがって、更地にしたからといって、
固定資産税が通常の税額(特例適用前)よりも
上がることはありません。
また何倍にもなったりすることはあるのでしょうか?
お手元に固定資産税の通知書がありましたら、
「評価額」と「標準額」の欄を見比べて下さい。
住宅が建っている場所であれば、
「標準額」は「評価額」の1/6や1/3に
なっていると思います。
住宅が更地や工場・倉庫になった場合、
住宅用の特例がなくなりますので、
固定資産税は6倍とか3倍になります。
ご参考になれば幸いです。
通知書を見たところ
工場の土地は非住宅用地と書かれており、標準額は評価額の7から8割で3分の1ではなかったです。
ただ不思議なのですが、家の土地より工場の土地の方が圧倒的に大きいのに、固定資産税は数万くらいしか変わらないです。
これは評価額かなにかが間違ってるのでしょうか

鈴木洋輔
通知書をご確認くださりありがとうございます。
家の土地より工場の土地の方が圧倒的に大きい
固定資産税は数万くらいしか変わらない
これは評価額かなにかが間違ってるのでしょうか
固定資産税の評価額は、
固定資産税路線価をベースに単価を決めていると考えられます。
家の土地が、駅前などの利便性が高い場所にあれば、
面積が小さくても評価額は高くなります。
工場が、郊外や市街化調整区域などにあれば、
面積が大きいとしても評価額は安くなります。
間違いがあることは稀かと思いますが、
市区町村の役所に評価方法等を
確認してみるのがよろしいかと思います。
ご参考になれば幸いです。
本投稿は、2024年08月11日 20時20分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。