海外の預貯金 五千万以上にたいする税金
外国に24年永住しているものです。近いうち、持ち家を売って, 母の面倒を見るために一年半ほど日本に行くことを考えています。家を売った後、こっちの銀行に五千万以上の貯金をして日本に行きましたら、それに対して日本側でも税金がかかってくるのでしょうか? 日本国籍ですが、海外永住の長い人は大丈夫とも聞きましたが、その所はどうなのでしょうか。
税理士の回答
税理士の及川と申します。
よろしくお願いいたします。
日本では個人が所有する不動産を売却した場合には所得税(譲渡所得)の課税対象となりますが、そもそも日本の課税権が及ぶ対象として、「居住者」「非居住者」という区分があります。
「居住者」とは、国内に「住所」を有し、又は、現在まで引き続き1年以上「居所」を有する個人をいい、「居住者」以外の個人を「非居住者」をいいます。したがってあなたは家を売った時点では「非居住者」です。日本に帰ってきた時点で「居住者」となります。
非居住者は、日本国内において生じた所得(国内源泉所得)に限って課税されます。 したがって海外にある家を「非居住者」が売ったとしても日本の課税権は及びません。たいていはその家がある国か、あなたの住所がある国で課税されることになります。
日本に帰ってきたときにそれまで国外で貯めた財産に課税する法律はありませんので、ご心配いりません。
本投稿は、2015年07月19日 17時12分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。