海外証券口座への株式付与に対する税金について
海外証券口座への株式付与に関する税金について相談したいです
あるベンチャー企業に投資し海外証券口座に会社の株式(グループ会社の香港株)が付与される事になりました。
300万円近く増やされた場合に税金がかかりますか?
税理士の回答

出水祐介
海外の証券口座への株式付与に関連する税金の取り扱いについて、日本の税法の観点から説明いたします。
①株式付与と課税
海外の会社(この場合は香港のグループ会社)から株式が付与される場合、その株式の市場価値に応じて「雑所得」としての課税対象になります。この場合、株式が実際に売却されなくても、付与された時点での市場価値が課税所得と見なされます。
②課税の計算
市場価値の評価
→付与された株式の市場価値を評価します。これは、付与日の株式の取引価格や評価額に基づくことが一般的です。
税率
→所得税と住民税が課されます。所得税は所得の区分(雑所得)によって異なる税率が適用されますが、一般的には5%から45%の間です(所得額による)。住民税は10%です。
③海外口座と申告
海外口座の報告義務
1年の間に一定期間、合計100万円以上の海外の金融資産(株式を含む)を保有していた場合、その事実を翌年の確定申告時に「外国金融資産等報告書」として提出する必要があります。
確定申告
株式が付与された年の翌年に確定申告を行い、付与された株式の価値に応じた税金を申告・納税します。
④その他の注意点
二重課税の防止
海外での税金が課される場合、日本での税金との間で二重課税が生じないように、二重課税を避けるための措置(税額控除など)が必要になることがあります。しかし、株式が付与されただけで海外で税金が発生するかは、その国の税法に依存します。
本投稿は、2024年04月27日 10時59分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。