自己資本がマイナスの会社が出資を受入れる場合
現在、親戚の会社は業績が悪く、自己資本がマイナスになっているそうです。
親戚で支援するために、出資をすることになったのですが、自己資本がマイナスだと1株あたりの値段がわかりません。
その会社は土地や有価証券などの含み資産はありませんので、本当にマイナスです。
当事者間で1株いくらという値段を決めていいのでしょうか。
税理士の回答
債務超過会社の株価は0円ですので、既存の株主以外の第三者から増資を受け株価が0円超となった場合、既存の株主は第三者から贈与を受けたものとして贈与税が課される可能性があります。
既存の株主の贈与税の課税リスクを回避するには、債務超過額や増資額に応じて、既存の株主が贈与を受けたと看做される金額が贈与税の基礎控除額110万円以下になるように株価を設定する必要があります。
尤も、既存の株主の贈与税の課税リスクを承知したうえで行うのであれば、株価は自由に設定できます。
なるほど、そのリスクはあるんですね。ただ、0円超にならないと出資は成立しないので、これは止むを得ないですね。
債務超過の解消が目的であれば、株価は0円超にならざるを得ないと思います。
よくわかりました。ありがとうございました。
本投稿は、2018年12月18日 09時47分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。