確定拠出年金の出金について
現在63歳で確定拠出年金が110万円ほどありますが(積立期間は5年ほど)、どのように出金すると税金を抑えるという点で有利なのか教えて頂きたいと思っています。2年後の65歳に23年勤続で退職金が約1500万円ほどになる予定です。この場合65歳以前に確定拠出年金を一時金で出金してしまうと勤続年数の重複ルールで本来の退職金の控除額が減ってしまうため確定拠出年金は65歳以降に出金するほうが良いと考えていますが正しいでしょうか。またその場合でも一時金で受け取ると確定拠出年金の所得控除が受けられないので、年金として受け取るのが一番税金を抑えられるという考えで良いでしょうか。65歳以降も2,3年働くつもりなので、その間は年金は繰り下げしたいと思っています。
よろしくお願いします。
税理士の回答

確定拠出年金を年金受け取りした場合の退職後の税金は{(確定拠出年金の年金+その他の公的年金)ー110万+その他の所得ー所得控除}×税率になりますので、有利不利はその他の年金とその他の所得がどのくらいかによって変わります。重複ルールは19年と長いので一時金受け取りであればいずれにしてもかかってくると考えた方がいいと思います。
確かに定年後も数年働いて収入がある場合と、年金以外の収入がない場合では税率が変わると思いますので計算してみます。場合によっては一時金で受け取ったほうが良い場合もありそうです。どうもありがとうございました。
自分なりに計算してみたところ、以下のように退職1年後に一時金で受け取るのが最も税金が少なくなるような結果となりました。(確定拠出は再開して65才で150万程度になると仮定)
・退職金と同時に確定拠出年金を一時金で受け取る場合、確定拠出年金の税金15.2万円
・退職金受取の1年後に確定拠出年金を一時金で受け取る場合、確定拠出年金の税金11.3万円
・年金を2年繰下げて受給しその間は400万ほど年収がある場合、確定拠出年金の税金13.9万円
それにしても受取時に10%ぐらいの税金を払わなければならないということは、確定拠出年金のメリットはそれほどでもないのではないかという気がしてきました。

年金も退職金もそれ自体優遇されており、他の公的年金、退職金で控除枠を両方とも使い終わっている場合は×2分の1になる退職一時金の方が有利と思います。公的年金の受給をズラして公的年金控除枠を空ければ年金の方が有利になります。
本投稿は、2022年05月19日 22時15分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。