法人役員と個人事業主の兼任について
現在、法人として不動産会社の代表者であり、個人で大家業として個人事業主をしております。不動産会社のメイン業務は不動産の仲介、売買、管理で営業しております。今後、個人事業主として、リフォーム業をしていこうと考えておりますが、不動産会社としてもメインではありませんが、リフォームでの売上もあります。そこで個人事業主でリフォームの業務をすることを税法上問題ありませんでしょうか。
税理士の回答
税法上は、ご記載の行為が租税回避行為でないと合理的な説明ができるかどうかによると思います。要するに、同じ仕事を法人と個人にわける理由と目的によるということです。
特に、同族会社の役員はご記載のようなことをしようとすれば容易に出来てしまいますが、その理由や目的が明らかに合理性のない租税負担の軽減であれば否認される可能性はあり得ます。
ご記載のようなことが認められれば、法人と個人の売上や利益(所得)を恣意的に調整することができてしまうためです。
会社法上の問題もありますので、基本的に同族会社の経営者が同じ仕事を個人事業者として行うことは無理があると私は思います。
本投稿は、2022年08月07日 18時03分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。