年度をまたぐ、研修費について
研修費の経費について教えていただければと思います。
フリーランス3年目です。
事業のスキルアップのために、オンラインスクールに通おうと思っています。
授業は12月〜5月までの6ヶ月、一括払いもしくは分割になります。
研修費として、入学金+学費を納める(100万とします)場合
<一括で払った場合>
12月に入学金(40万)+1ヶ月(10万)の授業料
1〜5月(残り50万)の授業料は来年の研修費としてになりますか?
その場合の仕訳なども教えていただきたいです!
今年は、出産もあり、売上が昨年の1/6になってしまい、黒字にはならなそうです。
※売り上げ < 経費(入学金を含む)
この場合赤字として来年に繰越できるのでしょうか?
青色の入力など、面倒なら分割で払うことも考えますが
できるだけ、節税になるように支払いを考えたいと思っているのでお知恵をいただければと思います。
よろしくお願いいたします。
税理士の回答

石割由紀人
オンラインスクールにかかる費用について、経費としての処理方法と節税の観点からお答えします。
一括払いの場合の経費処理
もし一括で100万円(入学金40万円+授業料60万円)を支払った場合、費用の計上方法は次の通りです。
入学金(40万円):支払時点での経費として全額12月に計上できます。入学金はサービス提供期間に直接結びつかないため、支払時点で経費処理します。
授業料(60万円):こちらはサービス提供期間に応じて按分する必要があります。12月分(10万円)は2024年の経費として計上し、1月から5月分(50万円)は翌年(2025年)の経費として計上します。
具体的な仕訳は以下のようになります。
12月の仕訳(入学金+1か月分の授業料):
借方:研修費 50万円(入学金40万円+12月の授業料10万円)
貸方:現金 50万円
翌年1月から5月の授業料分の仕訳:
毎月、授業料として10万円ずつ研修費に計上します(前払費用として処理しておく方法もあります)。
赤字の繰越
青色申告の場合、今年の売上が経費を下回り赤字になった場合、その赤字を3年間繰り越すことが可能です。したがって、今年赤字になっても、来年以降の所得から赤字分を差し引いて節税することができます。
分割払いの場合の経費処理
もし分割払いを選ぶ場合、支払ったタイミングで経費として計上します。分割払いの方が複雑な仕訳が必要なく、シンプルに支払い時点で計上できるので、青色申告の入力が面倒な場合は分割払いの方が手軽です。
節税を考慮した支払い方法
今年の収益が非常に少ないため、今年の節税効果は少なくなるかもしれません。ただし、赤字が繰り越せるので一括払いにして大きな経費を今年に集中させ、来年以降の利益と相殺することで節税効果を得る方法もあります。
どちらを選んでも大きな節税効果が期待できますが、青色申告特別控除の利用や帳簿付けの手間を考慮し、質問者様に合った支払い方法を選ぶとよいでしょう。
早々のお返事ありがとうございます!
節税に関して
いつも青色65万の控除と、保険・国民年金(5ヶ月分)の控除があり、
今年はざっとですが、合計75万程度の控除があります。
売り上げを50万だとしても、残り期間の売り上げがなければ25万の控除が残ります。
それだけでも、住民税?は0になるかと思います。
説明をいただいた感じだと、一括払いで来年の利益と相殺する方が
残りの3ヶ月で急に売り上げがたっても、控除と研修費で、所得面から節税の効果も残ると思ってても大丈夫でしょうか?
本投稿は、2024年09月20日 10時53分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。