個人年金保険の贈与税節税方法について
個人年金保険の契約における贈与税等について質問です。
平成元年に契約し満60歳で支払い完了、10年間の分割で支払われる確定個人年金保険なのですが、契約等の形態は以下の通りです。
結婚前: 契約者:妻、被保険者:妻。受け取り人:妻 保険料負担:妻
このときは妻はサラリーマンだったので、税金控除:妻
保険料支払い期間:約5年
結婚後: 契約者:妻、被保険者:妻。受け取り人:妻 保険料負担:夫
妻は専業主婦となったため、税金控除:夫
保険料支払い期間:約20年(現在まで)
上記の契約では、実際に年金の受け取りになったとき、契約上妻は受取人ですが、そのまま妻が受け取ると一部贈与になってしまう(結婚後の実際の保険料負担は夫であるため、受取人も夫でないと贈与になる?)ので、妻の口座に入金されたら、夫の口座に振り込むようにしようと思っています。
ここで質問です、、
a) 上記のやり方は問題ありませんか?
b) a)がOKとして、妻から夫への振り込みが面倒なので、契約者と受取人を夫に変更すれば回避できますか?(妻は夫の契約者と受取人変更に異議はないです)
c) b)と回答が被るかもしれませんが、契約者と受取人を夫に変更した場合、贈与税
の節税等にに効果がありますか?
d) a)がOKとして、妻が支払っていった結婚前の分については贈与税申告必要と思いますが、これはどのように考えたらよいですか?
e) a)がNGの場合、なるべく贈与税負担を回避したいのです。契約の変更など、どのようにしたらすればよいでしょうか?
お忙しいところ大変申し訳ございませんが、ご教示願えればと思います。
以上 よろしくお願いいたします。
税理士の回答

年金受取人以外の者が負担した保険料部分は、贈与になると考えられます。
例えば、受け取る年金額が年60万円×10年=600万円(※)
※金額の計算は、10年で600万円。
この場合、次のいずれか多い金額で計算します。
イ 解約返戻金
ロ 一時金で受け取れる場合は一時金
ハ 1年の受取金額×予定利率による複利年金現価率
以下は、600万円で説明します。
保険料の負担;奥様が 5年/25年とします。
単純計算では、600万円×5/25=120万円が奥様。
残り、480万円がご主人分。
そこで、
a)問題ないと考えます。
b)受取人をご主人に変更すると、120万円分の贈与に。
110万円の基礎控除以内であれば、贈与税はかかりません。
贈与税とは別に、所得税の課税関係もあります。
個人年金は、雑所得になります。
計算は、受取額-必要経費=所得
※1年ごとに計算。
必要経費は、保険会社から書面で連絡が来ます。
大変お忙しい中、回答頂きありがとうございました。
恐縮ですが、回答についていくつか確認させてください。
(1) ”a)問題ないと考えます。”という回答を頂きましたが、妻が結婚前に払っていた分もその
まま受け取ってしまうと、贈与になると思いますので、以下は可能でしょうか?
・契約者と受取者は妻のままとし、実際の支払者は夫。満期まで支払う。
・満期後、年金が妻の口座に振り込まれたあと、夫の口座に振り込むとき、妻と夫がそれぞれ自分
で支払った期間で配分した金額を夫の口座に振り込む。
*例えば、今回の例だと、一年目は、60万が保険会社から振り込まれますが、 夫の口座には
毎年48万のみ振り込むことで、贈与税の申告はしない(しなくともよい?)。
(2) (1)がOKの場合、雑所得の申告を夫と妻で実施する必要あると思いますが、必要経費の計算が夫と
妻で分けて計算できない?ので、NGになってしまいますでしょうか?
(3) ”b)受取人をご主人に変更すると、120万円分の贈与に。”という回答を頂きましたが、
これは元々妻が結婚前に払っていた分についての年金支払額分を夫が贈与を受けたということ
で、120万の贈与に対し、120万 - 110万 = 10万に対して、10%の課税となるため、「1万円」を
贈与税として申告するということで正しいでしょうか?
もし(1)(2)がOKであれば、あえてやらなくてもいいような気がします。
お忙しいところ恐縮ですが、再度、教示願えればと思います。
以上 よろしくお願いいたします。

a)問題ないというのは、受け取り後にご主人の口座に振り込む方法についてです。
なお雑所得の申告は、契約上の受取人が申告することになると考えます。
回答ありがとうございます。
速やかに契約者と受取人を変更し、保険会社から支払われる初年度に、贈与税(妻自身が払っていた期間)を申告し、次年度は夫が雑所得申告をするということでやっていきたいと思います。
お忙しい中、ありがとうございました。
本投稿は、2019年03月28日 13時07分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。