海外から帰国する際のタックスプランニング
英国の会社にて勤務中ですが、日本時間の勤務が必須とされており、日本からのリモート勤務の許可が下りたので、1-2年後の帰国を検討しています。契約上では、一旦社員を辞めて、コンサルタントとして雇われることになります。
給料は現時点と変わらず、個人で指定した口座へ振り込まれます。(現時点では英国税務局へ源泉徴収された額ですが、コンサルタントへ転換した時点で、源泉徴収は無しの金額になります)。
基本給料の上に、雑所得となる支払いがあり、一年に500万-1000万程になります。尚、この雑所得は会社の業務となるベッティングシンジケートの資金運用から発生する勝金の分け前分であり、英国においては不課税です。
節税対策として、英国や英国領ジャージー島、UAE、などの低課税・租税回避地での会社設立などを検討していますが、まだ不透明な部分も多く、効果的な対策案を模索しています。
何か良い対策案はありますでしょうか?
税理士の回答

帰国したその瞬間から、あなたは、日本の居住者であり、日本国籍の方の場合は、永住者とみなされます。永住者の場合、全世界課税ということになり、海外で稼得した所得は、確定申告の際に申告する必要があります。
タックスヘイブンの国や地域を利用して、資金運用の所得を日本に送金せずに、留保したとしても、全世界課税なので自主的に申告しなければなりません。もちろんそういった地域からは、いくらの運用益があったとの報告は、日本になかなか届きませんが...。申告しなかったらそれは、脱税です。いつ発覚するか、後ろめたい気持ちでいるよりは、正直に申告することをお勧めします。
まあ、そういった地域に会社を設立し、運用益を全てその会社のものとして、給与も払わずに貯めておくという手もあるとは思います。その場合でも、給与として払い出した分は日本で申告する必要があります。
本投稿は、2019年07月01日 19時13分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。