株式の損失繰越を行う際の注意点について
株式投資で私も母も大きな損失を出してしまったので、3年間損失を繰り越したいです。
私と両親の3人家族で、両親とも退職して年金を貰っています。
確定申告の際は、毎年、所得は両親の年金収入のみで申告しています。
配偶者控除と扶養控除を受け、私の各種年金保険料と医療費も控除して父が支払った税金の全額が還付されています。
確定申告すると、両方とも外れ、私も母も国民健康保険料を払わなければならなくなりますか?
税理士の回答

長谷川文男
株式の利益次第と思います。
損失の繰越控除のため、損失を申告した年は、所得ではないため問題ありません。
問題は、繰越控除している期間です。
通常は、特定口座、源泉有りならば、申告不要を選択することにより所得とみなされないので、そのまま、配偶者控除や扶養控除が受けられます。
申告してしまうと、所得の判定になりますから、株の利益と年金と合わせると配偶者控除や扶養控除が受けらないということも考えられます。
利益が少額で年金の所得と株の利益を合わせて48万円以下ならば従来どおりですが、超えれば外れます。
繰越控除は確定申告を続けなければなりませんが、繰越控除期間中、その年の株売買が、赤字であれば従来どおりです。
要は、毎年の株の所得次第です。
なお、確定申告した所得は、国民健康保険の対象です。
本投稿は、2020年07月11日 21時39分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。