個人でデザイン業を始めるつもりですが、現在雇われている会社を辞めると損になりますか?
とある小売店(法人)にパート社員として雇用されている形で、在宅でウェブデザインの仕事をしています。*自営業の夫の扶養に入っています。
ここ2〜3年で仕事の依頼が激減し、時給制なので給与が0円の月も頻繁にあるため、年間5万円もいかなくなり、今後もあまり期待はできません。
そんな現状なので、2015年から個人でも仕事を受け始めたところ、ありがたくも上手くいき、そこそこ利益が出ました。
(会計ソフトで記帳は念のためしていますが、利益が年間20万円を超えないよう受注を調整していたので、2015年分も2016年分も確定申告はせず、開業届も出していません)
これなら、会社は退職し、個人で仕事を始めた良いのでは?
と考え始めたのですが、少し調べてみたところ、詳しくはよく理解できておりませんが、給与所得控除というものがあるのですね。
それならこのまま会社に籍を置いて、少額でもお給料を頂いている状態のまま、
個人の仕事は副業として続けていくのが良いのでしょうか?
そもそも、年間5万円以下の給与でも給与所得控除の恩恵はあるのでしょうか?
節税的にはどうするのが賢明なのか知りたく質問させていただきました。
不勉強のため的を射ていない点がありましたら申し訳ありません。
ご教示よろしくお願いいたします。
税理士の回答
東京都中央区の税理士法人石川小林 小林拓未と申します。
ご質問の通り、給与所得控除というのは、かなり有利な制度です。給与をもらう人は(特定支出控除という制度を除き)、通常経費を付けることはできませんが、その代わりに経費見合いとして、給与所得控除があります。最低でも、年間65万円は使うことができますので、年間65万円まで給与をもらっても、税金はゼロです。年間5万円以下でも恩恵はありますが、目一杯は恩恵を受けていない状態と言えます。
労働環境のこともあり、一概には申し上げられませんが、税金のメリットだけに限定しますと、もう少し給与が入る仕事にしても良いかもしれません。給与の良いところは、働けば必ずお金が入る点です。ウェブデザインの仕事は、固定客を確保してから、本格的にシフトするのが、良いのではないでしょうか。
以上よろしくお願い致します。
詳しくご返答いただき、ありがとうございます。大変参考になりました!
少なくも恩恵はあるとのことで、もう少し退職は先に延ばそうと思います。
ありがとうございました。
本投稿は、2017年01月08日 22時56分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。