資産管理会社設立
地方の実家と農地、山を管理する為、資産管理会社を設立を検討しています。実家は現在父が住んでおりますが、今後、相続、維持をしていくことを考えた際に法人を設立したほうがコストを抑えることが出来るのではないかと考えております。不動産からの収支としては田んぼを貸し出しているだけで年間5万円ほどしか収支としてはありません。目的としては、実家と土地の継続維持ですが、
その様な目的で法人を設立するケースはありますか?また、法人を設立せずに管理を続ける場合と設立して管理する場合のコストとメリットデメリットを教えていただけないでしょうか?
税理士の回答

鈴木洋輔
ご質問ありがとうございます。
資産を管理する会社の設立を
検討されているのですね。
まず、コストからお伝えします。
法人を設立すると、
毎年7万円の法人住民税がかかります。
これは、法人が存在するだけでかかりますので、
事業の利益が出ていないとしても
必ず支払いが必要です。
この他に、法人税を申告するために、
税務ソフトが必要になり、
安くても毎年10万円以上はかかります。
もし、ご自身で申告書を作ることが難しければ
税理士報酬が必要になり、
安く見積もっても毎年30万円以上はかかるでしょう。
法人を設立するケースとしては、
これらのコストを支払っても税金的に
メリットがある場合に限られると思います。
ひとつの目安として、
所得税等の個人の税率が30%を
超えているのであれば、
法人に収益事業を移転することで、
節税に繋がるかと思います。
ご記載いただいた、
田んぼの年間収入で考えると、
なかなかコストを回収するメリットは
薄いように感じます。
また、法人の株主・出資者を誰にするかも
十分な検討が必要になると思われます。
コストの面や法人ならではの複雑さを
じっくり検討したうえで、
法人の設立を考えるのがよろしいかと思います。
ご参考になれば幸いです。
ご返信いただき誠にありがとうございます。目安として所得税が30%を超える場合に会社設立をすることにメリットが出てくること理解できました。もう少し、土地を有効活用して収益を上げていく必要がありそうです。ありがとうございます。

鈴木洋輔
ご確認ありがとうございます。
お役に立てたのであれば幸いです。
本投稿は、2024年08月17日 10時02分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。