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収益物件取得と同時に行う修繕の仕訳方法

収益不動産の資産計上方法についての質問です。個人で中古アパート1棟を取得しその2カ月後に大規模修繕(外壁や階段の塗装)を行う予定です。この場合の塗装の費用は営業の用に供するためにかかったものとして、建物の取得費に含めて資産計上したらよいという認識であっていますでしょうか。また実際にどのように計算したら良いか教えて頂きたいです。

鉄骨造(耐用年数34年)築30年
価格2000万円(建物1,000万円:土地1,000万円)
外壁塗装費用200万円
仲介手数料72万円
固定資産税清算金8万円

どうぞ宜しくお願い致します。

税理士の回答

外壁や階段の塗装費用200万円は、原則として資本的支出として扱うべきですが、一部を修繕費として処理できる可能性があります。また、仲介手数料と固定資産税清算金は不動産の取得価額に含めて資産計上します。

1.外壁塗装費用(200万円)
この費用は、取得後2カ月後に行われる大規模修繕であり、原則として資本的支出として扱います。
ただし、国税庁の通達によると、以下の条件で修繕費として処理できる可能性があります。
a) 60万円未満の支出
b) 前期末取得価額の10%以下の支出
c) 支出額の30%を修繕費、残り70%を資本的支出として処理
建物取得価額1,000万円の10%である100万円を下回っているため、全額修繕費とすることも可能です。あるいは、200万円の30%(60万円)を修繕費、残り140万円を資本的支出として処理することも認められます。

2.仲介手数料(72万円)と固定資産税清算金(8万円)
これらの費用は不動産の取得価額に含めて資産計上します。
建物と土地の取得価額の比率(1:1)に応じて按分します。
計算例
仲介手数料: 72万円 ÷ 2 = 36万円ずつ
固定資産税清算金: 8万円 ÷ 2 = 4万円ずつ
計算結果
建物: 1,000万円 + 36万円 + 4万円 = 1,040万円
土地: 1,000万円 + 36万円 + 4万円 = 1,040万円
これらの金額を「建物」と「土地」の勘定科目でそれぞれ計上します。

早速のお返事ありがとうございます!
再質問なのですが、一部修繕費として計上可能とのことですが、今年はかかった経費が多いため、赤字決算にしたくないと思っており、できるだけ資産計上にしたいと思っているのですが、取得後すぐ、塗装をすると営業の用に供するためにかかったものとして

建物:1000万+仲介手数料36万+固定資産税精算金4万+塗装200万=1240万

を中古建物の残存年数を加味して10年償却でまとめて資産計上することは可能でしょうか?

まとめて資産計上は可能です。耐用年数は中古資産の耐用年数の計算を行って求めます。結果10年ならば問題ないです。

本投稿は、2024年09月07日 15時25分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。

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